「一応ちゃんと推理もするよ」魔界探偵ゴーゴリ 暗黒の騎士と生け贄の美女たち つとみさんの映画レビュー(感想・評価)
一応ちゃんと推理もするよ
「ブラザーズグリム」「リンカーン/秘密の書」「仮面の男」「空海 美しき王妃の謎」など、実在の人物のもしもストーリーの一作品。
それに加えて闇の世界やら悪魔っぽいものやら出てくる。
ゴーゴリは現実的ではないものが出てくる話を書く人なので半分は闇の世界の住人かもよ?っていう設定のファンタジーだね。
自分で出版した詩を燃やす本当の話や、グローさんが話す殺人者の話がゴーゴリの小説「外套」に酷似していたり、ゴーゴリ小ネタが面白く、真実とファンタジーの境界が曖昧になるようになっている。
とは言ってもゴーゴリの存在以外は全部フィクションでいいくらいだけどね。
とりあえずここまでのストーリーを要約すると、魔界と探偵とゴーゴリがあって、最後に魔界探偵ゴーゴリになる、かな。あと裸の美女が沢山出る。そこまで美女ではない人も出る。
言ってる事がワケわかんないかもしれないけれど、最初はただのゴーゴリだったからね。探偵でもないしね。
裸の美女との妄想を膨らませることで魔界との融合も果たすんだ。
何か書いててゴーゴリが凄くヤバい人な気がしてきたね。
あとゴーゴリ、メンタル弱い。自分の詩を酷評されて耐えられず燃やすくらいメンタル弱い。
夢見る弱メンタルゴーゴリ。
それで、普通くらいに楽しめたんだけど、ただでさえ三部作の一作目なのに、いきなり一章二章となっており、これでは全6話のテレビドラマの再編集みたいじゃないか?
物語だって現段階では序章も序章、これから本格的に戦っていきますな感じだし、クオリティも映画としてはちょっと残念でもある。
全体的には自分の好みが詰まった作品で良かったけど点数に困る。
単独では2点、クオリティも2点、期待度込みだと4点ってところだろうか。
しかしゴーゴリを下げるようなレビューになってしまったので懺悔込みで少し加点しておこうかな。