「ためになった」痛くない死に方 ツネミさんの映画レビュー(感想・評価)
ためになった
・在宅医療の知らなかった事を色々と知ることができて為になったと思った。個人的には免許更新の時に観るような起伏の少ない落ちの見えたストーリーを超豪華な俳優陣で作ったような感じがした。とはいえドラマとしての盛り上がりとかがほとんどないように感じたけど、テーマもかなりきついのでこれぐらいが丁度いい気がした。知らなかった事がすーっと入ってくる感じが良かった。
・その中で印象深かったのが在宅医療を選んだらもう病院とは関われなくなるという感じだった。状況次第でいつでもどちらかを選択できるのかと思ったら、どちらかを選択したらもう戻れないという感じに見えた。特に在宅時に喉に餅をつまらせて救急車を呼ぶ呼ばないでざわついて、呼ぶなと言われた後、管をつけられるだけだから入院させられるっていう感じに驚いた。誤嚥性肺炎が食事よりも寝てる時のタンが原因が多いっていうのには驚いた。
・主人公の河田が在宅医療に対してやる気がない中、大貫さんに貴方に頼んだ事を後悔していると、心が痛いなどきつい事を言われた後、在宅医療への姿勢を改めるのが早いなと思った。やる気がなかったんなら、そういわれたら投げ出しそうだなぁと。酒飲んで呼吸の映像観てたりしてたし。とはいえ、そこを長々とされてもなぁとも思ったりする。もちょっと悩むシーンが観たかった。
・とても暗くしんどい話かと思ったら、そうでもなかった。
・前半の父親の亡くなるシーンと入院の際のがん難民の話や、後半に亡くなる直前の様子の説明で、あぁやっぱり亡くなるんだよなって感じがきつかった。
・映像の物語のおかげで一度疑似体験できたような感覚になれて良かった。
・あれだけ寄り添って在宅医療をしてくれる人はどれぐらい居るんだろうと思った。むしろ、ほとんどが前半の河田みたいな人なんじゃないかと思うと苦しくなった。私生活がほとんどないような仕事で頭が下がる。