「想像以上の何かが詰まった映画」2分の1の魔法 オスカーノユクエさんの映画レビュー(感想・評価)
想像以上の何かが詰まった映画
どうにも食指が動かなかったのは、下半身だけのお父さんをちゃんと全身蘇らせる話、というプロットにあまり魅力を感じなかったから。青い主人公たちのルックの地味さもあって、そこに想像以上の何かが待っている予感がしなかった。いやしかし。ピクサーというのは本当にとんでもないですね。こんなにもたくさん想像以上の何かが詰まった作品だったとは。しかし逆に言うとこれ、宣伝の内容に疑問がわく。繰り返し見せられたのは日本版主題歌が流れるイメージビデオのような映像ばかりで、単純なプロット以上の情報はまるで入ってこない。事前情報との落差のおかげで映画をより楽しめたという面はあるにせよ、下手するとスルーしていた危険もあったわけで。
ともあれ、映画の主題すらミスリードするピクサーのストーリーテリング力にはあらためて脱帽。シンプルな“楽しさ”ならピクサー作品でも上位。
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