「タイトルなし」2分の1の魔法 よしさんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルなし
分かっちゃいてもやっぱり泣かされるんだよな〜それも号泣。"冒険に楽な道はない"と謎解きに満ち、案外僕たちの生活に根ざした(危険運転を助長?)等身大の冒険は、終盤の今まで出てきた呪文をメドレーのように次々繰り出していく《怒涛のアクション》と《感動のクライマックス》で報われる(ex.『モアナ』)。満を持しての父親登場シーンの演出・見せ方が最高すぎて涙腺崩壊、あれはダメ。
MCUきっての弟キャラ = トム・ホランドとお兄ちゃんキャラ = クリス・プラットの魅力が炸裂した兄弟役というボイスキャストのある種"正解"感!それに『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』を彷彿とさせるクリス・プラット × カセットテープ & ロックの腐れ縁的相性の良さも。ちなみに我らがトムホ君演じるスパイダーマンもサントラ熱い。ロックと言えば、2人の演じる兄弟の関係性は『シングストリート』の兄弟の関係性を彷彿とさせるものがあった。つまり兄のほうが何かに対しひたむきに情熱と時間を捧げてきて詳しく、それを弟に教えるが、それの才能を持ち合わせているのは弟の方だということ。また兄が、自身がまるで失敗作ポンコツのように感じたりと、途中葛藤すること。ただこちらの方は嫉妬などはなく全力で魔法を教える!
ともあれ《前進》あるのみ!! 主人公2人の母親がこれぞみんなの母親投影できる感すごい見た目で安定感、そして母は強し。そんなローレルといい感じの警官の声ポール・ジアマッティっぽいと思ったけど違った。あと忘れちゃいけない助っ人キャラのマンティコア = オクタヴィア・スペンサー(こちらもキャスティング彼女しか考えられない)!…と紆余曲折あり、本当に大切なものを教えてくれるフィナーレ、旅の終着点。いや、まだまだ僕たちの冒険は始まったばかり!信じる気持ちも、いつもそばにいてくれて人生を分かち合ってきた人も大切。
Working hard? Hardly working!
P.S. どうでもいいことだけど見ていて主人公の雰囲気は、『Blinded By The Lights カセットテープ・ダイアリーズ』の主人公にどこか似ているなと感じた
今年映画館45本目たぶん