「映像もストーリーもいいのに、没入できず…」2分の1の魔法 おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)
映像もストーリーもいいのに、没入できず…
コロナの影響で長らく延期され、やっと公開された本作。ずっと楽しみにしていたので、当然のことながら公開初日に鑑賞してきました。
映像は期待どおり、言わずもがなのクオリティですばらしいです。安心、安定のディズニー・ピクサー作品です。一つ一つの動きに説得力があり、作り手のこだわりを感じます。中でもお父さんは、下半身しかなく、一切しゃべることもないのに、その動きから人柄や心情が垣間見えるほどでした。兄弟がパトカーに追われるシーンも印象的で、実写を見るかのような挙動と質感がすばらしかったです。加えて、バーリーが車を岩にぶつけるシーンでの、ボディにペイントされたペガサスがあたかも駆け抜けて飛び立つかのような動きのアイデアたるや、もうさすがすぎます!
ストーリーは、予告で描かれているとおりで、父親の上半身復活を求めて冒険する兄弟の物語。そして、それを通して描かれるのは、二人の成長と兄弟愛。アクションシーン、笑えるシーンを織り交ぜ、序盤からの伏線を丁寧に回収しながら収束していく、ディズニーらしい本当にいいお話でした。
それなのに、今回はなぜか心に染みてこないのが、不思議でしかたありませんでした。この原因はと考えると、自分の場合は、キャラの魅力に尽きるかなと思います。予告の段階から承知はしていましたが、やはりエルフの見た目がちょっとなじめませんでした。それでも多くの場合は見ているうちに違和感がなくなっていくのですが、残念ながら本作では最後までダメでした。加えて、吹替キャストのイマイチ感も否めませんでした。そこまで酷い演技ではないのですが、なんとなく耳に引っかかる感じがして、なかなか没入できませんでした。結果、作品世界に浸ることができず、楽しめなかった感じがします。
できれば、字幕で鑑賞したかったのですが、今回は吹替版で鑑賞したのが失敗だったのかもしれません。それにしても、行きつけの映画館では3つのスクリーンを使って、1日に17回も上映しているのに字幕上映がないなんて、なにか大人の事情でも働いているのでしょうか。
今回は酷すぎ!
吹き替え何とかならないの?
下手すぎて腹が立ってきました。😡
ディズニー作品漏れなく観ているのにこんなに残念なのは初めて。
せめて字幕の作品も出して下さい。