「女性監督ならではの、主演女優との阿吽の呼吸」リンドグレーン t2law0131さんの映画レビュー(感想・評価)
女性監督ならではの、主演女優との阿吽の呼吸
小学校のころにピッピや名探偵カッレのシリーズを読んだ。その女流作家アストリッド・リンドグレーンの若かりし時代のエピソード。ペアニル・フィシャー・クリステンセン監督の丁寧な演出を受けて、主人公の悲しい青春を細密画のように演じる女優アルバ・アウグストの演技が清々しい。撮影のエリク・モルバリ・ハンセンがいい仕事で、美しい北欧の風景を描いていく。なかなかの逸品。春に上映していた「田園の守り人たち」から岩波ホールの作品は、逆境の人生に立ち向かって生き抜く女性と家族を描いた作品が続く。本作もそんな流れに相応しいと思う。
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