「何も描かない」渋谷シャドウ Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
何も描かない
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謎で引っ張ってくんだよね。兄を探す人が出てきて、色んな人と関わりを持っていく。その人たち同士にも別のところで関わりがあって「みんな、どんな風につながるの?」って観ちゃうのと、そもそも「お兄さんは見つかるのか? いま、どんなことになってるの?」で観ちゃう。さらに、両腕に入れ墨が入った人はライブをやる有名人っぽいんだけど「なんの人なの?」で観ちゃう。
謎で引っ張っておいて、兄を探す人とライブをやる人を描いてくんだよね。
引っ張ってきた謎は最後どうなるかっていうと、どうもならないの。まあ解決するのものあるけど、そこが重要な作品じゃないんだよね。ただ描かれた人物を観て面白いの。
舞台の渋谷もいい。カット観てると「あの建物が背景に入ってるし、こういう方角から撮ってるんだ」まで思うんだけど、具体的な場所は解らないんだよね。渋谷って道一本入ると迷路だなって改めて思った。
これだけ何も描かなくても、一時間の作品として成立するんだっていうのが、スゴイと思うから観たほうが良いよ。
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