「自主映画です」渋谷シャドウ さとるくんさんの映画レビュー(感想・評価)
自主映画です
関係者試写みたいな感じで観てきましたが。
もうその雰囲気が自主映画まるだしの、段取りの悪い、友達感覚の試写でした。
「大丈夫かなあ」とちょっと不安になりながら、関係者と一緒に映画を観たのですが。
なるほど、御金は掛かって無くて、渋谷でばかり撮ってるのと。出演している役者も、プロデューサーとか監督とかの友達とかでキャスティンク゛したのだろうけど。
そんな自主映画みたいな感じで作った割には、これが意外や意外、良く出来てました。
渋谷を舞台に4人の男が交差する話で。
主人公は、渋谷に兄を探しに。
ラップの歌手は、その困った主人公を成り行きで手伝うことに。
主人公が道を聞いた男は、新居でそのラップの路上ライブに興味を持ち。
兄だと思っていた男は、バーの御金を誤魔化して、渋谷を逃げ回っているのではないか、ということになる。
みたいな群像劇でした。
自主映画の良くみられるような学生映画のようなバカ映画にならず、真面目に演技して、物語を語ってます。
演技も、テレビドラマとかだと、下手くそだけど可愛いアイドルとかスポーツ選手とかが、棒読みでセリフと読んだりしますが。良くそれで大手の放送局は電波にその芝居で流せるよなあ、と思いますが。
この映画の役者は、不思議と役に役者を決めてアテガキされたのか、見ていてしっくりきました。
本当に300人ぐらいのライブシーンを撮影しているのには、驚きましたが。
映画館で「ジョーカー」とか、吉永小百合の映画とか、観た後にこの映画を観たら、プロデューサーはケチってんなあ、と思うかもしれませんが。
関係者試写で、監督やスタッフが一生懸命、宣伝している姿を見ると、応援したくなりました。
日本映画もまだまだ、頑張ったら面白い映画が出来るじゃないか、と。
たぶんこの出演者の中から、何人かが将来、売れていくのだろうなあと思いました。