シン・ウルトラマンのレビュー・感想・評価
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ウルトラマンを観たいなら絶対にお勧め
現代版ウルトラマンを昭和のウルトラマン色を全くと言っていいほど雰囲気を壊さず作られたという印象で、始まってすぐにワクワクしながら観れました。
ストーリー性よりもウルトラマンと怪獣が戦うシーン、ウルトラマンが地球を愛そうとするシーン、ウルトラマンの危機など、これも昭和のウルトラマンをちゃんとイメージさせてくれますし、映像や特撮、これらも昔を思いだ出させてくれ、気持ちいいくらい違和感なく観れました。
懐かしい怪獣たちが出てきてくれて、これも嬉しいですね!!
(やっぱりゼットン出てきましたね)
ただ、一つ残念なのが、「シュワッチ」「デュワ」「ダァ!」を言わなかったこと(笑)
初めから、パンツスーツにすればよかったのに…。
今回は、『シン・ゴジラ』の様な圧迫したカメラアングルで緊迫感を出す感じはなく、やけにカットを細かく切っていたことが気になった。
また、禍威獣をいくつも出していたせいか、話の展開が飛び飛びで、展開が急すぎる気がした。2時間以内にまとめるためには、やむを得なかったのかもしれないけど、どうせなら前後編でもっと細かい部分も描かれたものを見たい気がした。
そして、見る前から女性蔑視な批判があると聞いていたけど、確かにスカートを履いている女性を下から撮るのは、既にアウトだと思う。浅見を初めからパンツスーツにしておけば、その批判もある程度軽減できたかなと感じる。(それだけではないけれど…。)
ありよりのあり
続編あるのかな?
ん~面白かったけど・・・。
ラストが物足りないというか、ウルトラマンの星が人類を滅ぼそうとするのは・・・・。
巨大化したあの人の真下にいたいと思ったのは私だけでしょうか?(ゲスな考えですみません)
今作の価値は「ウルトラマン」というブランドを現代の技術で復刻させたという点のみ
「シン」シリーズの最新作としてウルトラマンがリブートされたわけだが、「シン・ゴジラ」と同じような作品を期待すると裏切られる。
そもそもゴジラは原作の時点で完成度が非常に高く、原爆という現代の必要悪の恐怖をうまく「ゴジラ」という形に実体化、具現化させていた。
だからこそ、当時の脚本を少し現代向けに脚色し、特撮技術を組み合わせることで驚異的な映画へと進化することが出来た。
それに対して「ウルトラマン」はテレビシリーズが元であり、映画のフォーマットではない。
その分制作陣がその空白を埋める必要があり、言い方を変えればウルトラマンという設定しか決まっておらず、本当の意味でし「シン」シリーズのスタッフの実力が試されることになる。
その結果、まあ、傑作とは言えないまでも駄作とも言えない、特撮オタクの妄想の具現化ともいえる映画が出来上がった。
ウルトラマンを現代で作ったら多分こうだよなぁということがそのまま映画になっている為、古参のファンは十二分に満足できるが、予想外のことはなにも起きないし、本当に本作はそれだけなのでメディアコンテンツにあふれた現代を生きる目の肥えた初代ウルトラマンを知らない世代にとっては物足りなく感じるだろう。
「シン・ゴジラ」は初代ゴジラに欠けていたものを現代の技術で埋め合わせ、本当の意味での「ゴジラ」を作ってくれた感があったが、ウルトラマンはすでに初代で完成していた為に「シン・ゴジラ」と同じ様に作れば物足りなくのも当たり前なのだ。
だからこそ、「ウルトラマン」は古参ファンをうまく裏切り、新しい「初代ウルトラマン」を提示して欲しかった。
しかも、古参ファン視点で作っておいてテーマ曲を若者人気筆頭格の米津氏に任せるという点もちぐはぐである。
よって私は今作の価値は「ウルトラマン」というブランドを現代の技術で復刻させたという点のみと言わざるを得ない。
人間とは、人類とは何だ?
興奮度MAX
安心安定の庵野秀明(印)な出来映えで楽しめます!
庵野ファンならご存知だと思うけど、初代『ウルトラマン』と『仮面ライダー』に並々ならぬ影響を受けている人なので、今回は、監督ではなく脚本と全面監修として携わっているが、庵野氏の意向が込められた作品として過去作の要素が濃縮されているイイ意味でテンプレ的に初代『ウルトラマン』をまとめてあります。
ネタバレあり
ウルトラQと地続きな世界観で始まる冒頭からカットとテンポも抜群のキレで、見せ場を盛り込み観客を引き込む作風もサービス満点で、キャラの日常的な部分を刈り込んだところも『シン・ゴジラ』に通じるイキの良さで、初代ウルトラマンと同じく神格化した造形と精神にして僅かではあるがウルトラセブンの侵略者と攻防や男女観の要素も混ぜているのが絶妙なテイスト絡めている。
禍特対メンバーの役者もそれぞれ適材適所な演技で良いが、やはりメフェラス星人に扮する山本耕史が、とても良い感じで、少しいかがわしくてゲスで安い雰囲気も漂う名演で役者としての力量を魅せる(堀○真○はここに惹かれて口説かれたと思うと想像がはかど…おや?誰か来たようだ…)
少し気になるのは、撮影のカメラ機材の影響か、若干撮影や画面のクオリティにバラツキが見られる点(ピンボケなカットも!)やミニチュア着ぐるみ特撮テイストなイメージなのか?CGも一部が微妙に見える。
実相寺監督アングルなカメラワーク多用も少しやり過ぎに感じる。(ここまでやるなら画面の質感と照明の濃淡にも気を配るべきかな)
5月19日追記
この手映画にしては予算は少なめ(東宝のケチめ)で撮影カメラはかなりのカットをスマホで撮影しているとの事なので、明暗に乏しいのは何となく納得。(後処理で弄ることもするけど画像によっては等しく劣化するので止めのかな)
ウルトラマンを神格化している部分(他の宇宙人👽は結構俗物感あり)から、テレビ版でもあった禍特対メンバーの巨大化を、長澤まさみにさせたり、ウルトラマンに匂いをクンクンする場面などで中学生の妄想並みのギャグを挿入してくるところも庵野氏界隈ぽくて、さもありなん。
監督の樋口真嗣氏もベテラン職人として上手く現場"まとめている姿も想像に難くなく演出家としてこれまでより一段冴えた印象。
とりあえず過去の庵野監督と特撮作品のテイストが溢れており、親の顔よりその手の作品を観てる同好の士と考察が捗るひとも多いと思うので、何度か繰り返し観たい映画。
112分の上映時間も潔い。
評価が分かれる作品
大人向けウルトラマンという感じで、個人的にはとても面白い作品でした...
大人向けウルトラマンという感じで、個人的にはとても面白い作品でした。
本作品を見ようか迷っている人は、以下のどちらかに該当するかで満足度が変わると思います。
オススメできる人:多少なりともウルトラマンの知識が有る人で、現代技術で動くウルトラマンが見たい人
オススメできない人:ウルトラマンの知識が全くなく、かつシンゴジラのような現実味を期待している人
知識、といっても
「●●星人ってこういうやつだったよね?」
くらいあれば十分です。
私自身がその程度で、ライトファンとも言えないレベルです。笑
本作品についてですが
他の方も書いているように、シン・ゴジラほど現実路線ではありません。
シン・ゴジラは「現代にゴジラが現れたとき、人類はどう対処するのか?」という路線で、日本政府が右往左往するリアルさが描かれました。
本作もそういったシーンはあるのですが、シン・ゴジラと比較すると薄めです。
政治色も絡めながらウルトラマンと禍特隊(怪獣、異星人に対する対策部隊)は、怪獣や異星人に対してどう立ち向かうのか?
という話がメインになります。
よってアクションシーンも多めで、現代映像技術で動くウルトラマンは圧巻でした。
良く言えば「エヴァを手掛けた庵野、樋口両監督によるウルトラマン渾身のリブート作」
悪く言えば「両監督による日本一贅沢な同人作品」
とも言えるでしょうか笑
酷評されている方にはそのように見えたのかなと思います。
(いわゆる解釈違い)
全員にオススメできる作品ではないかもしれませんが、見ても全然損しない作品だなと思いました。
庵野秀明脚本だから期待したが、樋口監督では…
秩序を乱す者 狭間にいる者 託された未来
白銀の巨人が託した未来、皆様はどうする気です?。
カイジュウは、ヒトの秩序を乱します。ヒトは、大地の秩序を乱します。巨人は、原生生物とのコンタクトを禁忌とする秩序を乱します。秩序を乱す者は、排除すべし…。その秩序は、誰の秩序なの?。
凍てつく大地の大統領が、暴走モードで確変中。止められません。おそらくあのヒト、ここで踏みとどまらねば、我が祖国、我が同士の居場所がなくなる。かつて自分達がミサイル配備したクニから、ミサイル打ち込まれるくらいなら、こちらから…。その為には、同士諸君の死も厭わない。居場所守って、ヒト滅する。この思想、受け入れていいものなのか…。
そんな私達に託された未来は、どんな世界なの。
例えば、私達より優れた思想を持つ者に、支配されることで、私達は進化を放棄する。その代償として訪れる平穏な世界。あ、それって、この前テレビで観た「約束のネバーランド」か。
最近、全力で闘ってますか。負けるとわかって、行動に移す。そこまでして守りたいもの、ありますか。
私達は進化を許された存在なのか。何かの実験用の被験体なのか。私達が、自ら選択できる未来は、在ると信じていいの?。
3分間だけでいい。今よりマシな未来の為に、皆様は、何と闘いますか。
ただ、私は……。
ヒトは、逆立ちしたって、神様になれないよね……。
あの頃の思い出がピカピカに磨かれて戻ってくる
科学特捜隊のバッチを胸に付けてレイトショーに臨んだ。科特隊は「禍特対」と字面を変えて現れた。マークは新しくなっていた。でも胸に付けたマークは、やはり流星であった。
ただただ楽しかった。怪獣改め「禍威獣」は、なぜか日本にしか現れないことを逆手に、日本に現れるしかないウルトラマンを巡って外交問題に発展したりもする。一般的にヒーローが正体を明らかにしないのは、悪人に利用されてしまう可能性があるからだと聞いていたが、そういう意味では日本国政府も諸外国も悪と言うことだろう。
ただただドキドキした。知っているウルトラマンとは少し違うけど、無駄に筋肉隆々だったりもせず、闘う姿は地球の重力なんかに囚われない。長澤まさみ演じる浅見が発した「キレイ…」な銀色の姿で、バッタバッタと敵をなぎ倒す。尺の問題もあるだろうが圧倒的だ。強い。スペシウム光線はあの頃のディテールそのままだし、八つ裂き光輪の切れ味は抜群だ。呆気ないほどスパスパ切れる。なんと言っても人が入っていないから背中にチャックはないし、この隙間から覗いているのかしら?なんて訝しむ穴も見当たらない。なぜならウルトラマンは外星人なのだ。神でなく、命ある生命体。空に飛び立つ時の音も含めて、見るだけでワクワクした。ウルトラマンが帰ってきた。
最終の敵に対して最後の最後に見せたあのシーンには、それまでのイメージを覆す意味を持たせた。同じく最終の敵は、外星人でもなければ禍威獣でもなかった。次々とアップデートされていく世界観に翻弄され、度肝を抜かれた。まるでCGのような表情の長澤まさみに圧倒された。
騙された。粗はある。たくさんある。でも上映中は、その粗がさほど気にならなかった。つまり騙された。仕方がないじゃないか。IMAXで観るウルトラマンの姿に、純粋に応援しているおじさんがいたのだ。人間なんて、本質の部分はそんなに成長しないものなのだろう。
そして何よりも、これほどに作り手の愛が身に沁みてくる作品は久し振りに観た。久しぶり?いや、観たことがないのかもしれない。好きだ嫌いだ関係なく、愛に溢れる作品はそれだけで評価に値すると思うのだ。
騙されなかったのは、エンディングの主題歌のみ。商業映画なんだから人気者を使うことに文句は言わない。こんな所は大人になったので分かってしまう。でも、最後の最期に「胸に付けてるマークは流星」と流れてきたら、どんなに感動しただろうか…と思って止まない。
つま先が尖ってる方が偽ウルトラマ…あかん!どっちもとんがってる!
はえー、そうきたか
前情報では舞台を現代にうつして“ウルトラマンが初めて降着した世界”を描く、シン・ゴジラ的な宣伝の仕方だったけど、がっつりテレビ版の再解釈だった
確かにそういう要素はあるんだけど、シン・ゴジラの場合はゴジラの形をしたド級の災害に対するシミュレーションだったからゴジラってアイコンを知ってさえすれば詳しくなくても楽しめたけど今回は初代のテレビ版を知ってることを求められてる感じするなあ
どちらかと言うとテレビアニメシリーズの“ゴジラS.P(シンギュラポイント)”に類する作りになってる
つまり、ジェットジャガーが出てくると、特撮オタクは反射的に謎の巨大化を期待する、本編でなんの前触れも伏線も理由もなく突然巨大化するトンデモクライマックスがネタ化しているからだ
ゴジラS.Pはこの、“謎の巨大化”に向けて1話から全力で準備する話だった、本編のトンデモなさに何とか整合性をつけようと言うスタッフの気概が見てとれる興味深い作品です、ぜひ
さてウルトラマンでも“ウルトラマンを倒したゼットンを人類がしれっと倒す”ラストが半ばネタ化している、ちゃんと見てるとこのラストの前に隊員のイデが「ウルトラマンいるなら自分たち要らんやーん」て腐るシーンがあるからこそラストにグッとくるとこもあってそこまで悪くないと思うんだけど、お約束からは外れるし、メインの宇宙プロレスとのバランスもあるし、そもそも昔の作品なのでネタとしてだけ知ってる人も多いよなあ
シン・ウルトラマンはそんな流れに挑戦しているようにも見れる
映画冒頭からウルトラマン以外には誰もその存続を気にかけてくれる者もいない、消滅しても広大な宇宙には何の影響もないちっぽけな存在として人類を描写し続けている
だからそこウルトラマンと自分たちの力で勝ち取った人類存続に意味がある、テレビ版最終回で伝えたかったことを映画全体を通してバランス良く分かりやすく表現している
過剰な部分を切り貼りしたネタは確かに楽しい、日々産み出される膨大なコンテンツを全て深掘りするのは不可能だ、
ネタ化されて消費されることに対抗するには作り手が愛とまごころを持って時代にあった作品に再生していくしかない、シン・仮面ライダーも楽しみ
でもあまりに詰め込みすぎてなんか総集編見てる気分になるのでちょっと減点
なかなか...
意外と評価が高い...
ウルトラマンは父が世代なので子供のころ再放送を一緒に見ていました。ゼットンが怖くて泣いた記憶が鮮明に残っています。
オリジナルに関する知識はその程度で非常に楽しみにしていましたが、結論から言うと、個人的には期待はずれでした。
理由はいくつかありますが、二点、ご紹介します。
まず一つ目にして最大の理由は、なぜウルトラマンがそこまで人類を愛すのか、その点がまったく伝わらなかったことです。
この手のものは、人類がウルトラマンに依存する分、視聴者も、彼が命を賭して守る人類に対して愛着が湧かなければ色々と破綻するわけですが、その意味で本作の人類にはほとんど魅力を感じませんでした。彼とその仲間たちの信頼関係構築にもほとんど時間が割かれませんでしたし、そこまで人類好きなるかなという感じで、ただただウルトラマンに申し訳なかった。
二点目はゼットンとの最終決戦です。
ゼットンがただの巨大兵器として描かれたので、子供の頃に、勝つと信じていたウルトラマンが負けて大泣きしたときほどの絶望感を全く覚えませんでした。そりゃこの体格差じゃ勝てんだろ、という感じ。
最後もアンパンチ1発で決まり、さして愛着もない人類のためにウルトラマンが命を賭けて終了というのはなんだか悲しかったです。私が愛せない人類を愛してくれてありがとうウルトラマン...。だから彼はウルトラマンなのかもしれませんが。
最後に、ここまでマイナスばかり書きましたが、山本耕史さんのメフィラス星人はとてもよかったです。
これはぜひ見てほしい。
百聞は一見にしかず、私の好きな言葉です。
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