劇場公開日 2022年5月13日

「特撮プロレスとして良い」シン・ウルトラマン tabletapさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0特撮プロレスとして良い

2022年11月19日
iPhoneアプリから投稿

ウルトラマンの本質が特撮プロレス作品だと理解してれば楽しめる。
『シン・ゴジラ』は『ゴジラ』のリメイクとして、映画としても素晴らしい出来だったが、ウルトラマンは毛色が違う。

劇場公開時は時間が取れなくて見れなかったのでアマプラで公開になった今視聴

ウルトラマンのコンセプトはSFと特撮プロレス、そのコンセプトから大きく外れた作品は作れないので、複数の怪獣と戦わせるためにストーリー的には足早になるだろうと考えていた。
予想通りの内容。そして特撮プロレスっぷりで期待にこたえてくれた。

小難しい用語を早口で繰り出すことで、雰囲気を出すのはシン・ゴジラ同様だが、今回は役所間のやりとりなどには焦点があってないので、シン・ゴジラのようなテイストを求めても期待外れになる。
今回はそうした用語は、さながらプロレスの解説のように機能している。

特撮プロレスはとても楽しいが、
ウルトラマンの人間性への共感や、チーム愛、人類愛がいまいち感じられず、最終戦も演出的にカタルシスが乏しいため映画としては満足感が低い

惜しい作品
しかし「邦画の娯楽大作」としては破格に出来がいい

tabletap