「記憶の穴埋め作業だけじゃなく」シン・ウルトラマン ターコイズさんの映画レビュー(感想・評価)
記憶の穴埋め作業だけじゃなく
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怪獣が登場しウルトラマンが戦う、程度の幼い頃の記憶しか残ってない「ウルトラマン」。
「シン」になって初めて、背景設定をようやく理解できたような気がする。ああ、こういう設定だったのかと。この謎が溶けた感は、隔世の感があるだけになかなか重みがあって楽しかった。
シン・ゴジラと同じように、政治屋は相変わらず右往左往。一部の有能な若い人たちが光る日本社会っていうのがまあ清々しい感はあるんだけどちょっとワンパタかな。日本だけあんな怪獣の災禍に襲われたらもう国としてやっていけないような気もしたけど、まあそこはいいか。
この「三体感」とでも言いますかスケールの大きい、宇宙における未開の地球など簡単に消滅させられるっていう設定は、小さい子には酷じゃないのかなーと個人的には思う。PG12とかいらないんですかね。未だにレイア姫の星が消えたシーンはショックだったなって思い出せるので。
キスシーンは撮影したけどカットしたとのこと。英断ですね。いらない。あったらずっこけてしまったはず。
特撮ファンにはたまらない作品なのかな、でもそうじゃなくてもエンタメ作品としてなかなか良くできていたのでは?幼い頃の記憶がなるほどってなった満足感もあるんだけどそれだけじゃなくてもなかなか楽しめました。「わたしの好きな言葉です」の人はなかなかいい味で良かったし。
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