劇場公開日 2022年5月13日

「これぞ空想 されぞ特撮」シン・ウルトラマン 憂太さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5これぞ空想 されぞ特撮

2022年5月21日
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OPの解説から視聴時間を無視した字数の情報量で、
観客の処理能力に合わせない怒涛の畳み掛けは、
シンゴジの時の否をフル無視した、
まるで「お前ら令和の最新技術の特撮観に来たんだろ?」
と言わんばかりのその振り切った世界観には、終始引き込まれた。

有名どころのレジェンド怪獣を押し退け
意外とマイナーな怪獣をチョイスしているなあとは思っていたが、
2時間の脚本に上手いことそれぞれの要素を当て嵌めていたのは面白かった!
こじつけ?は特に気にならないくらいの怒涛の登場劇は普通に胸アツ!
個人的にはアノ星人退散からのアノ怪獣召喚は発狂モノ
昼間の空に映る影は、ムジュラの月バリの無機質かつ圧倒的な絶望感で…!

シンゴジもそうだったけど
結末の解釈どうこうは
この映画の内容としてはそこまで気にならなかった。
“空想特撮映画”って冠掲げて来た時点で、
ウルトラマンブランドを気にせず、
五感で感じるアトラクションのように没入すれば、
リノベーションされた現代の特撮映画として、充分に楽しめる作品であった!

特撮要素以外にも、
長澤まさみと斎藤工を始め、実力&個性派俳優陣の振り切った演技や笑いどころも多々あり、社会情勢の皮肉も盛りだくさんで、
月並みな感想ではあるが、
目が離せないくらいの怒涛の2時間!
空想の世界へランデブーした後、感想まとめていると、
来週からも仕事がんばろ!って思える作品でした。

やっぱ日本の特撮はスゲエわ

憂太