「テンポの良さで展開される胸アツ シン・ウルトラマン」シン・ウルトラマン あささんの映画レビュー(感想・評価)
テンポの良さで展開される胸アツ シン・ウルトラマン
ウルトラマンファンではなく、映画ファンとしてこれは見ておかねば!という気持ちで、シン・ウルトラマンを鑑賞。実はウルトラマンシリーズも見たことがないミーハーレビューです。
シン・ゴジラ同様、舞台を現代に置き換えて作られており、今話題の“メタバース”や宇宙空間なども登場し、壮大な物語として昇華している。映画評論には“同シリーズに特徴としてみられた約束事や設定、ひいては実相寺昭雄ら旧メインディレクターたちの演出スタイルを踏襲している”とのことで、初代からの「ウルトラマンシリーズ」を知る人にはたまらないとのこと。私は知らんけど。
本作は『君の名は(2016)』のように、とにかくスピード感が良く、目まぐるしく駆けていく(脚本がエヴァンゲリオンの庵野秀明さんだからなのね)。役者も饒舌なため、1.5倍速で観ている感じで、2倍速での動画鑑賞に慣れている若い世代も退屈することなく楽しめるかと。さらに上映時間も120分以内でちょうど良い(ファンは不満でしょうけど)。
一方でセリフが早口で、聞き慣れない謎の言葉のオンパレードとなるため、やや疲弊。(特に始まってすぐの字幕がついていけない)
カメラのアングルも独特、長澤まさみの美しさを拝めるシーンも多数(ファンはたまらないでしょうね)!ただし、セクハラ的な描写も多くて(これはTwitterでも話題になっていた)、不快な人もいるでしょう。
ドキドキワクワク心踊るシーンは盛り沢山だけど、ラストは意外にもあっさりでしたね。
人類とはなんぞや、生きるとはなんぞや、といった哲学的な意味も込められた作品となっていた。
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