「エンタメ要素てんこ盛り」シン・ウルトラマン KAZさんの映画レビュー(感想・評価)
エンタメ要素てんこ盛り
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まず斉藤工の演技がいい。口数少なく得体の知れない雰囲気は、変身後のウルトラマンの顔が斉藤工とオーバーラップするほど。
やけに世間ずれして、ことわざを多用するメフィラス星人も面白い。
途中から長澤まさみが“進撃の巨人化”したのは笑った。お尻ペンペンのシーンが少し多い気もするがファンサービスだろう。特に問題なし。
ゾフィーの微妙な立ち位置も、何となく理解できた。
最終兵器とも言うべきゼットンのスケールは絶望感を感じさせるには十分。ゼットンの攻略の最適解を人類が考え出すあたりは感動的だが、ゼットンがエヴァンゲリオンの使徒に見えたのは俺だけ?
カラータイマー、目の覗き穴、背中のジッパー隠しの背びれがないウルトラマンは、生命体らしさが出ていた。
βカプセルの使い方によっては、動物や昆虫、あるいは人間も巨大化出来ることが分かったので、宇宙人に限らず悪用される可能性はある。
戦闘シーンでは、デカさ故のノロマさがなく、生物としてのスピード感があって良かった。空中戦は見応えがあって素晴らしい。
時間の制約もあるだろうが、あれだけ個人行動する人間が、あそこまで人類に肩入れするまようになるまでの心理描写が少し足りないかも。
シンゴジラに比べて自衛隊の活躍場面が少ないと思うかも知れないが、もはや人間の手に追えないから仕方ない。
怪獣を禍威獣と表現するあたり、庵野監督らしい。
カメラアングルがかなり低い位置から狙っているが、普通に撮影するより画面に圧迫感と緊張感が出て面白いと思った。
もし続編が作られるなら観たい。
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