「小さい頃テレビの再放送を見てた世代」シン・ウルトラマン ぐわちぇさんの映画レビュー(感想・評価)
小さい頃テレビの再放送を見てた世代
シンウルトラマンはなんだか頼りなく感じてしまった!
人間に疑いの目で見られたり、苦悩する姿を応援するタイプのウルトラマンです。
さらにウルトラマンも内心、実は人間が救うべき存在かどうかを見極めているという。
シンウルトラマンの人格の乗り移った神永より、ハヤタ隊員の方が、勇敢で、頼りになるし、人間を助けることに迷いがなく、かっこいいもんだから、ヒーローとしての魅力が設定から原作に負けてる。
そして、愚痴っぽく軟弱な禍特隊。折り畳みのテーブルを囲んでデータ分析しては、あれは無理これは無理。
せめてバッチだけじゃなく、オレンジの隊服着てれば嬉しかったんだけど、それもなし。
科学特捜隊は、親しみがあって、ジョークも明るく、基本ポジティブで巨大な怪獣相手に勇敢に戦ってた。
メフィラスとゼットンのデザインは、全然別物で、結局は成田亨リスペクトの作品ではなかった。
1兆度の火球の設定や脅威をリアルに再現するよりも、1兆度なくて全然いいからデザインやサイズ感を原作に沿って欲しかった。
シンウルトラマンには、絶対的なヒーロー、神様のような存在として登場して欲しかった。
人々もウルトラマンも互いに疑心暗鬼で、人間体でべらべらしゃべることで、神秘的な魅力がうすれた感じ。
改変されたストーリーについては、
人間の兵器化がNGで、ゼットンの兵器利用がOKという部分で???
そのあたりよくわからなかった。
BGMは序盤で原作の曲が使われて嬉しかったのに、ザラブ戦で、急にダサいヘビメタアレンジ。熱い戦いなのに耳がめちゃくちゃ萎えた。
いい部分もあったけど、原作には全く届かない。
原作の方が夢や浪漫をたくさん感じた。
シンゴジラはゴジラをさらに神格化したけど、シンウルトラマンはそうではなかった。
> 1兆度の火球の設定や脅威をリアルに再現するよりも、1兆度なくて全然いいからデザインやサイズ感を原作に沿って欲しかった
あはは。1兆度の説明へのこだわりは、庵野さんらしいんでしょうね。