「まさしくウルトラマン」シン・ウルトラマン 新米エヴァンゲリストさんの映画レビュー(感想・評価)
まさしくウルトラマン
親しまれたヒーローをリメイクするのは
日本に限らず、アメリカでも多く行われている。
ただ、昨今の傾向として、
リアル思考というか、
ヒーローが登場する状況を
災害のような扱いにして
出てくる登場人物が全員、眉間に皺が寄っている
深刻さが漂っていて、
リメイク前後で別作品みたいになっているものが
多い印象だった。
それに対し、
本作品は、舞台を現代に移してはいるけれど
まさしくウルトラマンだった。
現在、SFXの技術は当時とは
比べ物にならないくらいに進んでいるけれど
オリジナルの特撮の見せ方への敬意を感じた。
登場人物も、
ユーモアとペーソスを盛り込んで
人間臭い描写になっているのは
とても魅力的に映った。
オリジナルの初代ウルトラマンでも
科特隊の描き方は、眉間に皺寄せた描写ではなく
人物のユーモアもしっかり描いていたので、
そのことを思わず思い出した。
外星人と地球、宇宙をとりまく状況も
うまく説明されていて、
それに対する地球人と融合した
ウルトラマンが取る態度にも説得力があった。
リブートものでは最も成功した作品の一つだと思う。
おそらく、もう一回観に行くと思う。
個人的におすすめです。
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