「空っぽのような、煮えたぎるような。」サラブレッド marさんの映画レビュー(感想・評価)
空っぽのような、煮えたぎるような。
「私には感情が無い」と嘯くアマンダと、キレイに整った外面の底に闇が渦巻くリリー。
主人公2人の対比から、物語は思いがけない方向へ…。
大きく捉えればイニシエーションものなんだろうし、
揺れ動く心情とか人間関係を描いたスリラー作品でもあるのかな。
リリー役のアニヤ・テイラー=ジョイが本当に美しくって、
時に人間的というか、しっかり血の流れる生き物に感じられたり
かと思えば人工的な、陶磁器とかある種の工芸品のように感じられたり。
アントン・イェルチンの遺作ということで見始めたけど、
今後もチェックしていきたい女優を見つけられたことが一番の収穫だったかも。
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