「感情とこころを持つ生き物を人間と呼ぶ」サラブレッド 野々原 ポコタさんの映画レビュー(感想・評価)
感情とこころを持つ生き物を人間と呼ぶ
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なにも、感情が欠落しているからといって
アマンダがこころもないヒトだとは思えない。
正しい判断をしようと思ったら
ときとして感情が邪魔をするかもしれない。
また、感情に任せて冷静にいられず
間違った判断を下してしまうかもしれない。
アマンダは感情が動かない。
だから利害が発生しない。
ただ、友人リリーのこころに寄り添っただけ。
ただ、それだけ…
アマンダには、こころがある。
だから友人の代わりに罪をかぶることもいとわない。
そして施設からリリーに送った手紙が、
感情なきゆえのもっともな正論を世間に
問いかけていたのように思えました。
〈先天的な〉感情欠落者のアマンダ
〈後天的に〉こころを捨てたリリー
どっちが“ひとでなし”なんだろうか?
でも、今後生きづらいのは
リリーの方じゃないかな?
だって、こころを捨てても
感情だけは残っているのだから…
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