オフィサー・アンド・スパイのレビュー・感想・評価
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色んな意味で残念で素晴らしい。褒めてます。
ポランスキーの新作だぁ‼️
ワクワクしながら調べたら、
公開規模少なっ😱
ヨーロッパ映画で歴史テーマだと、
訴求力弱いのか⁉️
そもそもポランスキー作品だから⁉️
彼が犯罪逃亡者だから⁉️
もっと上映してくれー💦
字面では知ってた「ドレフュス事件」。
初めて内容を教えてもらった感じでした。
冤罪って、それが冤罪だって分からなければ、
普通に罪として裁かれて終わり。
国家主義、反ユダヤ思想を相手に、
毅然と立ち向かうピカールや
その仲間に胸震える👍
こういう正義が罷り通る世の中を切望🙏
握り潰される正義とか
どこの国でも同じだな😩と、
絶望にも似た感覚を感じたが、
しかし‼️あれ程の仲間はそうそう現れない。
自浄能力あるマスコミとかサイコー👍
ドレフュスが無罪を勝ち取るシーンを、
具体的に観たかったなぁ😩
あの弁護士が撃たれた話は盛ってるのかな❓
直前にピカールが銃を外してたのが
伏線となってる様ですが。
あの一件が無ければ😭
と観客に思わせる一片として。
裁判のシーンで、
陸軍大臣が陪審員に恫喝した所。
アレはグーパンチ👊したくなる程、
当時ならではの見事な悪役っぷりでした👍
そういった、
観客が思ってる様にやってくれたのが多くて、
アンリは初っ端から怪しかったし、
いや防諜局全体が胡散臭いし、
爺さんばかりの大臣、将軍の、
事勿れ全体主義とか、
冒頭にピカールの不倫とか
完全なフリだし🤣
鑑賞後、
wikiで調べたこの事件で出て来た、
ドレフュスの写真、
マジかっ‼️ソックリじゃん‼️
ビビった😳
流石のロマンポランスキーでした。
余談として、
映画ほとんど観ない友人に、
「ロマンポランスキーの作品が観たい」
と話していたら、
「ロマンポルノ好きな作品⁉️」
と解釈されてしまう始末😂
ポランスキーさん、
日本での興行収入は諦めて下さい🙇🏻♂️
差別はいつもある
まずフランスにもユダヤ人差別があったことを知る。そして同時にどの時代、どの国でも差別はあり、人間の性なんだなあと思わせる映画でした。当時の社会不安もあったと思いますが、隠蔽とか今の時代にも通じるなと思います。
ストーリー的には後半逆転して盛り上がる!わけではなく淡々と話が進みますが、かえって主人公の実直さ、誠実さが伝わります。社会を二分してたのもわかり、よくある法廷モノとはひと味違う作品。
なお、映画では触れられませんが、観たあと調べたら史実では、真犯人エステラジーはイギリスに逃げて罰を受けることなく暮らしたそうです。
フランス語で正解
思ったより奥深い、ちょっと難解。フランスもユダヤ人に偏見あったんですね。
この手の映画って英語が多いけどフランスが主たる舞台だからフランス語で良かった。仏領ギアナの悪魔島ってどうしてもパピヨンだな。
私は無罪か?
長いものに巻かれちゃうことって、あるんですよねー。だってラクだから。で、問題を先送り、隠蔽するすることで、さらに問題が悪化、誰かが詰腹を切らされる。こうなると、見て見ぬフリしたヒトは、無罪ですか?。その中に、私はいないと言い切れますか?。
大きな組織ほど、舵をきるのにエネルギーが要る。でも誰かがやらねば、氷山に激突。自力でできないとすれば、どうすればいい?。
ヒトはラクな道を選びます。結果、事無かれ主義に。ホントは間違えているのに、大勢でいると間違いに麻痺してしまう。後は自己崩壊するのみ。そんな企業ありましたよね。その後誰かが、割を食う。その誰かとは、明日の我が身だったりして。
多数派が望むラクな道を破壊してでも、真実を追求できる人は、少数派でしょう。そんなマイノリティのレポートに、皆様は喝采を贈りますか。あるいは隠蔽しますか。どっちがラクですか。
組織を糺す。言う程ラクではない。でもやり遂げた人がいる。今それが映画になる。なぜかな?。
誰かに世直ししてほしいのか、自分で世直しするのか、映画観てから、考えてね。
皆様の人生航路、舵をきるのは誰?。
監督さんの趣味ですかね。陰影の使い方が上手いというか、妙にフィルム感ある映像です。歴史ものにはデジタルっぽい映像より、味わい深いフィルム感が似合いますね。
そのポランスキー監督ですが、映画になりそうな程に激動の半生を過ごした方。今はどうだか知りませんけど、かつてアメリカに入国しようとすると、とある理由で身柄を拘束される立場だったとか。そんな監督さんにとって、ドリフュスとは何者なのか。ピカール中佐とは何者なのか、ちょっと知りたい気もします。
19世紀フランスで実際に起こった冤罪事件を元にした映画。
19世紀のフランスで、機密情報をドイツに流したというスパイ容疑をかけられた男と、それが冤罪であることを証明しようと軍の権力に立ち向かった男の物語。
いつも思うのは、日本人から見ると、ヨーロッパの人達のユダヤ人に対する感情は本当にわかりにくいということだ。
なぜ、それほど嫌われるのだろう?20世紀に台頭したナチスだけかと思うと、フランス人からも嫌われている。
ドレフュスという男がユダヤ人であったことと、冤罪とは無関係ではないだろう。
冒頭は何がどう動いて、何が起こっているのか、わかりにくい部分もあるが、後半になるにしたがって、冤罪の輪郭が浮かび上がり、真実に従うピカールという男がマスコミをも動かし、軍の隠蔽する冤罪の証拠を暴いていく姿が描かれていく。
ロマン・ポランスキー監督は様々なマイナスイメージがあるが、映画を取り続けている。
はっきり言って、真実はわからないが、映画はそれなりの見ごたえがある。
ぜひ、劇場でお確かめください!
静かにハラハラ
偏見と忠誠が生んだ冤罪を仕事が出きる人が晴らした話。ユダヤ人迫害の歴史は深かった。ピカール大佐はちゃんと仕事をしただけなのに、裁判に掛けられてしまった。差し詰め相棒的には右京さんが真犯人を追及しようとしたら、捕まっちゃったってとこかしら。真実が闇に葬られそうになったら、世論(新聞)が黙っていなかった。それは精鋭な文春砲といったところか。まだ決闘裁判やってるところに1800年代を感じました。
ただ正義のために
1894年に起きたドレフュス事件を史実に基づいて描いた映画。事件の名前だけは知っていたが内容はまったく知らなかったので、興味と知識欲から映画館に足を運んだ。
スパイの罪を着せられ終身刑として離島に収監されたドレフュスの無実を突き止め、正義のためにフランス陸軍そして自らの上司達と戦ったピカール中佐の話である。
権威失墜を恐れ、またユダヤ人への差別意識から冤罪を決して認めようとしないフランス陸軍は、まさに(腐った)権威の権化みたいなもので、ドレフュスの無実を主張したピカールもまた陸軍の裏切り者の汚名を着せられ収監されてしまう。辛いのはユダヤ人への差別意識は一般的なもので、民衆までもがユダヤ人ドレフュスがスパイであることを盲目的に信じ込み、ピカールの敵に回ったことである。
しかしピカールは新聞社や出版社などのマスコミ、作家ゾラなどの知識人を巻き込み、最終的にはドレフュスの無実を勝ち取りフランス陸軍に勝利する。
興味深かったのは最後の場面である。事件が起きてから12年後、釈放されてからは数年後、ピカールとドレフュスは再会する。正義のために戦ったピカールはその功績を認められ(たのかな?)軍事大臣へと出世を果たす。一方陸軍への復帰が認められたものの、その8年のブランクはそのままに軍に復帰しただけのドレフュス。ドレフュスは収監されていた8年分の年功(冤罪なのだから)は認められるべきだと抗議をするためにピカールのもとに訪れたのだった。ドレフュスにとってピカールの役職からすれば、彼のとった勇気ある行動、戦いは当たり前のことだったのかもしれない。大事なのは真実と正義であり、ドレフュスはピカールに一言の礼も言わなかった。無罪を勝ち取ったピカールとドレフュスの感動的な再会はなかった。これもまた文化的違いによる価値観の相違なんだろうか。そうか、ユダヤ人のポランスキーが監督だから、これってユダヤ人的思考法、ユダヤ人的行動として遠慮なく描いたんだろうね。多分。
この場面が僕にはおもしろく、これでプラス0.5。
最後
中盤から後半に向けては展開も早く、権力VS正義のやり取りが面白かったが、最後が「えっ?」と言う感じであっさりと終わってしまい、最後は辻褄合わせ的になってしまったのが残念。歴史的事実だから仕方ないのか分かりませんが。
義憤ではなく軍への忠誠心で冤罪事件に自らの名誉をかけて挑む姿をストイックに見つめる史実サスペンス
世界史で習ったドレフュス事件をスリリングに描く歴史ドラマ。たかだか130年ほど前の話ですが当時のフランスの風景が現代のそれとは全く異なることにまず驚きました。ユダヤ人差別が引き起こした冤罪事件に立ち向かうピカール中佐自身も反ユダヤ主義であることを隠しもしない男で、諜報部部長に任命されたことを契機にしてフランス陸軍への忠誠心から軍に蔓延る腐敗を片っ端から排除しようとする中で事件の捜査の杜撰さを知り長い年月と自身の名誉をかけた戦いに身を投じていくストイックさが胸に沁みます。命懸けで事件解決に臨みながらもドレフュス大尉に対する冷徹な態度を崩さないピカール中佐に『夜の大捜査線』でティップス刑事の聡明さに驚嘆しながら自身の黒人蔑視と葛藤したギレスビー署長を連想しました。
僕のイメージどおりのフランス映画
人種差別、事なかれ主義、悪い意味での上意下達ぶりなど、もはやステレオタイプといってもいいくらいの「大組織あるある」のてんこ盛り。
主人公は、正義感というよりも組織人&軍人としての合理的精神に基づいて、間違いを正そうとしているように見えた。
法廷ドラマでよくある大逆転劇は起きず、マスコミ&文芸&ユダヤ組織の連合で対抗したものの、結局は軍部側の雑な捏造がバレましたってことらしい。
無論、その自爆を導いたのは主人公たちの粘り腰ゆえではあるのだけれど、そこを過剰に演出しないのが「いやー、僕が思うフランス映画っぽいなー」と思った。
主人公は人妻との不倫関係をずっと続けているし、彼女の離婚が決まりかけてもなお婚姻関係には至らない。
アメリカ映画なら確実に再婚するだろうに。
ラストシーンも、冤罪を晴らした軍人と出世した主人公とが、個人的な友好を深めたわけではないということが明らかになるだけ。
でも、鑑賞後の気分は決して悪くない。
すべての隣人を愛することができれば、それはそれで理想的かもしれないけれど、本作のようにヒューマニズムではなく組織&職業の倫理に基づくやりかたでも、ある種の正義は達成できるのではなかろうか。
映画「ドリーム」では、「職業上のミッションを達成するための不合理を排除する」という観点から、人種差別への批判が描かれていた。
本作も同様に、人間として理想的な倫理観を持ち合わせていなくても、己が所属する組織や仕事に誇りがあるからこそ、それらを貶めたり職務の遂行に不要だったりする「無意味な嘘」は排除すべし、という論理は納得できる。
むしろ、一点の曇りもない正義というものには警戒が必要だと思う。
いわゆるハリウッド映画的なカタルシスには欠ける作品だけれども、だからこそ自分の生活の延長線上にある=他人事ではない物語だと思った。
知っておくべき
ユダヤへの偏見・差別と、権力と隠蔽、そしてそれと闘う正義の話。
今も昔も権力は、自らの不正でいかに自らを貶めているのか、には思い至らないのだ…
しかしコレは、フランスでは150年前の話。アメリカは分かっていながら改善できず、日本はまだ自覚してもいない。まだまだこうした地獄は続いている。知っておくべきでしょう。
映画としては、もう少し整理できたのでは?と思う。
良い映画
「ドレフュス事件」というと、昔、世界史の授業で出て来たなぁ…ぐらいの記憶しかありません。どんな"事件"だったかなんて、全く覚えていませんでしたが、ユダヤ人を標的にした冤罪事件だったわけですね…ふむ(笑)
正直、"反ユダヤ"というのは、宗教的な背景が我々日本人とは違うので、感覚的に分かりづらい…いつまで経っても、これだけは。ホロコーストとかになると、宗教云々を置いといても、ヒロシマ・ナガサキと同じで、無差別大量殺戮に対して、色んな感情が湧き起こって来て、共感しやすいんですけどねぇ…。
さて、この作品…
ラスト、やっと自由の身になったドレフェスが、自分の無罪を証明するために命まで賭けてくれたピカールに、お互い牢屋にぶち込まれて軍籍の空白期間が生じていたにも関わらず、釈放された後、(その空白期間に応じて)どうして君(ピカール)の方が"位(くらい)"が出世してるんだ?僕(ドラフェス)だって同じく階級が上がっていても良いではないか?と詰め寄るところが、なんとも可笑しかったです。ドレフェスの、そういうところ…利己的というか、何と言えば良い?…こういうところって、ユダヤ的だったんでしょうか?自分の命や人生を、いわば他人のために尽くしたにも関わらず、こんな事言われたら、そりゃ、もう2度と会いたくはなくなるわな…(笑)そりゃそうだ…。
オープニング、ドレフェスが多くの兵隊や群衆がいる中で「わたしは無実だ!」と叫ぶ場面…。ドレフェスはもちろん無実だったのですが、思い返すと、また違う感情が湧き起こって来ました(笑)
"ユダヤ人狩り"を実際に経験したことがあるロマン・ポランスキー監督(フランス人)…。この作品から受けたユダヤ人のイメージは、あまりよろしく無かったかなと…(笑)
(ユダヤ人云々は関係なく、ドレフェスの個人的な資質なんでしょうけど…)
それとも、監督は皮肉を込めて描きたかったのか?
それは、ユダヤ人に対して?ユダヤ人に苦難を強いた非ユダヤのフランス人に対して?…もちろん、この作品のテーマから行くと、後者なんでしょうけど…。
ひとつ思い出しました…。
ドレフェスは、かつてアメリカで児童への強かんで嫌疑をかけられた監督自身なのかも知れません…そう考えると、この作品の明確な意図が見えて来ました(笑)…あぁ、そういうことか…笑
ちなみに、この作品、2019年・第76回ベネチア国際映画祭で銀獅子賞(審査員グランプリ)を受賞しているそうです。
丁寧に作ってはいるが、ちょっと退屈かも
ドレフェス事件、予習していなくても話の流れは分かった。
冤罪と軍、政府の圧力に屈しない主人公の痛快大逆転劇だと思って見るとダメ。意外とドライ。
知識不足だったから知らなかったが、フランスでもユダヤ人への差別意識ってあったんだなぁ。それがこの事件を産んでしまったのかと驚き。
裁判になるまでがちょっと退屈に感じてしまうかもしれない。それとフェンシングシーンが唐突過ぎてよく分からなかった。
組織の腐敗
見応えのある骨太のいい映画でした。
いつの時代もどこの国でも、組織っていうのは腐りやすいものなんだなぁ。
様々な圧力の中で、良心をもとに立ち向かう主人公に感銘をうけました。こういう人に憧れる。
それにしても[戦場のピアニスト]といい、素晴らしい作品を作る監督ですね。
ピカール中佐
最後近くのシーンで、ピカール中佐が大臣にまで上り詰め、その彼にドレフィスが自分には8年間のブランクがあるとはいえ、いまの地位は不満だと漏らすと、法律があるから仕方ないと突き放し、それ以降2人は会うことがなかったと字幕が出る。
最初は、冷たいと思ったが、ピカール中佐はちゃんと法律に則った手続きをせず、反ユダヤ主義でドレフィスを貶めた事実を追及しただけで、英雄行為でも何でもない。だから、大臣にまで上り詰めたのではないか。
そういう意味では、日本の官僚、検察官、裁判官に、彼の爪の垢でも煎じて飲ませたいくらいだ。
ピカールの定理
堂々たる映画である。
ドレフュス事件は、日本の世界史の教科書など見ると数行の記述のみで、ユダヤ差別についてもことさら触れていない。また、告発者としてエミール・ゾラやアナトール・フランスの名は出てくるが、この映画の主人公ピカール中佐についての言及はなかった。
思い返せば、ジョン・フランケンハイマーが「フィクサー」を撮り、スティーヴン・スピルバーグが「シンドラーのリスト」を撮り、そしてもちろんポランスキーがかつて「戦場のピアニスト」を撮ったように、ユダヤ系の映画監督にとっては避けて通れないテーマなのだろう。
権力の腐敗と隠蔽は時代と場所を問わず、あまねく存在しているのだろうし、ドレフュス事件は最終的に露見したが、闇に埋もれたままの方が圧倒的に多いに違いない。この映画は肝心のドレフュスの無罪決定を字幕だけであっさり片付けていて、(おそらく監督の狙いなんだろうけど)肩透かし感はある。最後のピカールとドレフュスの再会シーンは、実に皮肉なエピローグだ。
よくぞ映画にしてくれた
ドレフュス事件を描いた映画が上映中と知って、すぐに見に行った。「オフィサー・アンド・スパイ」。邦題は英語だけど、原題はズバリ、J'accuse. で、正真正銘のフランス映画(イタリアと共同制作)。ゾラでなく、真実を伝えた勇気ある軍人ピカールが主人公。素晴らしかった。
権力による隠蔽や情報操作が再び高まっている現在に、この映画をぶつけてきた直球の心意気に惚れる。フランスにとっては不名誉な史実をよくぞ映画にしてくれたと思う。むしろ、こういう真実のために自己犠牲ができる軍人がいたこと、彼やドレフュスが後には復権したこと、また、こういう映画も作れるフランスは大したものだと思う。
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