ウェイティング・バーバリアンズ 帝国の黄昏のレビュー・感想・評価
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蛮族は誰だ?
こんな構図が、今も世界中にあって、対テロ戦争とか、集団安全保障とか、半植民地とか、争う事をやめない人たちがいる。 どこの話かはわからないが、だからこそ普遍性を感じた。 私は中国とか、中台の緊張をダシにして、基地を押しつけられる地方を思った。反対運動している人たちは蛮族扱い…。
適度な出番のジョニー・デップが最高😱
この手の話は、よくあることなんだけど、 ここは何処の国 南アフリカ、北アメリカ、チベット、ウイグル、満州などなどいっぱいあるね。 帝国ではなく国家侵略やね。 国家が自国の軍隊を養うため、 侵略という仕事を無理して作る。 富国と言って、強国を創る。 そして蛮族という敵を創る。 自国を守るために強国する国は怖い🙀
タイトルなし
2003年にノーベル文学賞受賞した J.M.クッツェー 1980年に出版した小説 『夷狄(いてき)を待ちながら』の映画化 自ら脚本を手掛けた作品 舞台は19世紀アフリカ 帝国に支配された辺境の地で 「蛮族が攻めてくる」との噂が囁かれ 治安維持にジェル大佐が派遣され 激しい弾圧と拷問が始まる マーク·ライランス演じる執政官は 職務は法と正義を行うことと 一人で権力に抵抗する 蛮族は原住民なのか… 勝手に人の地に土足で乗り込み 力で支配した帝国側なのでは… 蛮族討伐に出てやっと戻ってきた その描写に目を背けてしまいました😣 . Johnnyは 表情ひとつ変えない冷酷な役ですが 最後の姿に 一瞬Johnnyらしい表情みつけた😌
正義と復讐
蛮族による襲撃の噂がたつ辺境の町にて、中央政府から送られてきた怪しい警察官僚とそれに疑問を持つ地元民政官のやり取りを描いた作品。 本当に治安維持が目的?な蛮行に、寧ろヤバいのはお前らだろと誰もが思う展開。 基本的には静かな会話シーンが続き、テンポが良いとも言えないけれども、非常に分かりやすい内容と流れで飽きずに見られる。これも演者の魅力か? 大佐の行為とそれを讃える町民の姿は残酷で悲しすぎるが、似たようなことは現実世界で今も起こっているんですよね。。 少なくとも、蛮族の襲撃に怯える町民はこの行為が正義だと信じている。大佐達は・・・ 正に未体験ゾーンの中の名作といった出来。個人的には中盤の副官との会話シーンが印象的。 辺境は防衛ライン、一時的な滞在・・・立場で互いの見方は変わりますね。 一方で終盤はもうひと盛り上がり欲しかったかな。 腰抜け蛮行よりも正義の復讐をですね・・・ 勿論、遊牧民達が必ずしも正義なのかはわかりませんけどね。
野蛮人
19世紀アフリカの砂漠の町を舞台に、侵攻する帝国官僚と砂漠の遊牧民と砂漠の町の民政官が対立する話。 互いに干渉せず上手くやって来た町民と遊牧民のもとに、蛮族の噂を聞いたジョル大佐がやって来て、遊牧民をさらってきては拷問を繰り返し、関係が崩れていく展開。 やりたい放題の官僚達に、そりゃあ勿論反発する遊牧民と、立つ瀬のない民政官。 抵抗から、馬に乗った兵士の帰還の流れで色めき立ったけど、そこからあっさり過ぎません? どうせならそれがもっと大物だったら印象が違うんだけどね。 良い意味で不快な空気を堪能出来て面白かったし、尻切れトンボとまでは言わないけれど、それまでの胸クソ悪さの渦巻く高まりからしたらラストに物足りなさを感じた。
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