「やーよかった」マリッジ・ストーリー バステトさんの映画レビュー(感想・評価)
やーよかった
拍手。
スカーレットヨハンソンとアダムドライバーの演技には圧巻
ストーリーを追いながらも、
2人の演技にも注目したくなる。
まあ話してる内容は喧嘩の内容だったりするから
そっこまでストーリーとして重要な内容ではないから大丈夫なんだけど
離婚というものが
どうして人を疲労困憊させるのかを
第三者の目から見ることで、わかりやすかった。
裁判で勝つために、
親権を獲得するために、
そもそもそこまででもなかった相手に対する不満や
気になる点を
必要以上に大袈裟に、"相手の悪い点"として主張するから
余計 喧嘩が悪化する一方なのだ。
そして何より、
相手はそう思っていたのか、と傷つく。
そこには盛って主張しているから誤解も含まれているが、
それは少し誤解だ、と弁解もできない。
裁判に負けてしまうから。
お金もかかるし、傷つくし、
こんなはずじゃなかったのにと
ことが悪化していくさまを、
側から冷静に見れた気がする。
2人の喧嘩シーンは圧巻
シンプルに見たら、ほんとにリアルな夫婦の言い合いなんだけど、
これ、セリフなんだよな、と改めて思うと
間合いとか、テンポ感とかすごい。
頭で考えて、計算して、やってることではないんだろうな、
と思う
そして2人ともかっこいい
すがすがしいテンポでセリフを言う
言い切る
気持ちいい。かっこいい
そして喧嘩した時になる感情のアップダウン
怒りの頂点と、泣き。
スカヨハもアダムドライバーも、
その動きが凄い。
終盤の、
スカヨハが元々書いていた彼の良いところの紙を読むシーン
読んでいって、だんだん感情が紐ほどけていく
ゆっくりと感情が変化していく感じ
"出会った瞬間 2秒で恋をした"
からの、涙を堪えて うっ、となる感じ
あそこは、私も少し泣いてしまった
"矛盾してるけど、これからも私は彼を愛しているだろう"
そういうことなんだろな、
それですべて、包み込まれたというか。
私はこういう、
日常的に起こる人間関係のできごとで
人の感情がどういう風に動くかのストーリー、
映画、ドラマが好きだ
病気なわけでもなく
特別かわいそうなわけでもなく
お涙頂戴映画じゃないのに泣ける映画を見た時に
すっげー得した感というか、
すげんじゃね、となるというか
ズルせずに実力で感動させられた感がすごい。
観れてよかった〜〜〜