彼女は夢で踊るのレビュー・感想・評価
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ほろ苦く切ない・・・哀愁漂う映画です
広島に実在する寂れたストリップ劇場とその周辺の人物の物語。
男は昔愛した女を生涯忘れない・・・
見終わった後から、じわじわ来るこの切ない感じは何だろう・・・
特に50代前後のストリップ劇場を経験した男性は切なくなるに違いない哀愁漂う映画です。
上手く生きられなかったから、ここで踊る。
女性に優しくされた経験の無い男は、多い。そーいう男を落とすのは簡単だ。惚れさせるのに刃物は要らん。踊って見せれば良い。イヤイヤ、少し違うけど。概念的には、そうなんです。
ストリッパーを愛した男。もう、この気持ちは野郎にしか判らんと思う。
踊るシーンが本当にキレイだった。宇品側を見渡す草津側の堤防。朝日を背にしながら踊る岡村いずみが美しい。本当に切なくなる。愛おしい。ヘアが多分見えてますが、全然エロさを感じない。ただただ、オンナのカラダの美しさ。
野郎必見。低予算ローカルの典型みたいなB級邦画は、オジサン世代の郷愁やら、愛したオンナの記憶やら、もう、どっろどろになっちまった「純愛」を汚泥のごとき胸の中から引っ張りだしてくれます。サラが、とにかく愛おしい。愚かで孤独なオンナを演じる岡村いずみさんのエロ可愛いさが、堪らない。
主題歌はRadiohead の Creep。4回流れます。岡村いずみの踊りは、必見。ガチのストリップです。いや、俺、これ(ストリップと呼ばれる踊り)だけの100分でも良いんだけど... なんて事は言いっこなしで。
良かった。とっても!
でもね、ヒモのきんちゃん。悩みは「脱がすところまで、どうやって辿り着けばいいのか」なんだけど?
因みに☆は、やざわようこさんと、素晴らしいステージパフォーマンス(セルフ回転ステージ)を見せて下さった後藤いずみさんへの感謝です、二つ分ほど!
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8/14 広島先行上映最終日
時川監督と横山雄二さんの舞台挨拶がありました。
第一劇場の壁キスは実在するものだそうです。サラが最初にキスマークを付ける場面では壁は「真っさら」に見えますが、カメラのレンズの細工だそうです。偏光フィルターですね、多分。赤を切りに行ったんだと思いますが、劇場が取り壊されても、あの壁は残したいかなぁ。
尚、第一劇場は撮影期間中に更地になっている予定だったらしく。映画のラストショットは、更地に立ち尽くす加藤さんのはずだったとか。社長、リアルに粘ってますw
オチがわかっているだけに、2回目以降はサラのシーンの全てが切ない。「上手く生きられない」とか涙目で言われたら、そりゃあ、ねぇ。可愛い。
また、舞台挨拶ではカメラマンをされていた、前田多美さんと新佛さんにもサインして頂けてラッキーでしたが、このパンフレットのデザイン、サインのスペース無いやん!前田さんのサイン、ちっさ。前田さん、キュートな見た目通り、控え目な性格なんですね。新佛さん、裏面に頂いてしまって御免なさい😞
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