「☆☆☆★★★ ※ デ◯ト◯で行く(爆) 売れないシナリオライターの...」喜劇 愛妻物語 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)
☆☆☆★★★ ※ デ◯ト◯で行く(爆) 売れないシナリオライターの...
☆☆☆★★★
※ デ◯ト◯で行く(爆)
売れないシナリオライターの濱田岳にはポリシーが有る。
テレビは、山田太一と倉本聰以外は認めない!
金は無いし、仕事も無い!
人一倍映画に対するプライドは(おそらく)高く、夜の 〝 やる気 〟 だけは超一流。
それが売れないシナリオライターの濱田岳。
そんな、ほぼ紐状態の濱田岳を養っているのが。口から先に産まれて来たんじゃないか?と思わせる、毒舌女房の水川あさみ。
この2人が、殆ど映画全編で喋り合う。
ひたすら低姿勢の濱田岳に対して、言葉の暴力で殴り捲る水川あさみ。
観ている内に観客には、本当は《似た者夫婦》なんじゃなかろうか?とさえ思えて来る。
ところで、基本のラインを脚本家に置いていると思える足立紳が。新たな監督作品の題名に《愛妻物語》と付けた事から考えても。例え中身は違えども、その先に見えるのは。偉大なる脚本家にして映画監督である【新藤兼人】に対するリスペクトが、少なからずは有るのだろう?との考えは、どうしても脳裏によぎる。
新藤兼人は、その生涯に約400近い脚本を残した事から、多くの脚本家からの目標でも有り。日本のみならず、世界中の映画人から尊敬を集める。
今回、本作品を観るにあたり。新藤兼人版の『愛妻物語』を観返す機会が無かったのは残念でした。
過去に一度だけフイルムセンターで鑑賞してはいたんですが。最早細かなところは忘却の彼方で、、、💧
一応、ウィキペディア等で内容を確認。
新藤兼人の自伝的作品で、映画界で認められる迄の話は。読んで行きながら、「嗚呼!そんな映画だった気がする」…と、少しずつ思い出して行った。
勿論、新藤兼人が描いた物語は。何とか認められたいと思い、必死にシナリオライターを目指す真面目な夫婦のドラマだったのだが。
対して、足立紳が描く《新・愛妻物語》は。観ている間中「ここまで徹底して◯ックスにこだわるか!」…とゆうくらいのクスクス笑える艶笑コメディーでありました。
とにかく、水川あさみ演じる最初から最後まで濱田岳をなじり倒す悪妻が圧巻。
「何が空気だ!空気読めないくせに!」と罵倒するが。この程度のなじりは寧ろ軽い方で。絶えず「死ね!この野郎!」と、濱田岳を足蹴にする。
ここまでなじり倒す人間だと、最初は笑って見ていられても。途中から「もうイイよ!」…とウンザリしてしまうものなのけど。とかく、濱田岳演じるどうしようもないダメ男振りを散々見るにつけ。ウザい嫁だなあ〜と思いつつも、どうしても怒る気にはならなくなって来る。
こんなダメな男でも、いつの日にか期待に応えてくれるのではないか?…と思い、ひたすら耐えながら生活しているのを、観客には予想が立つ。
彼女の口から放たれる言葉は、大量の毒の中にも。ささやかな愛情に満ちているのを、映画が進んで行くにつれて観客の心にも響いて来るのだ!
だからこそ、寿司屋で周りの目を気にせずに罵倒した後に。近くの川沿いで家族が身体を寄せ合って泣き崩れる場面は感動、、、
しねえ〜んだなあ〜これが(u_u)
相変わらず◯ックスの事しか考えてない濱田岳( ´Д`)
まあ、でも少しはやる気モードのスイッチは入ったようで。結果として今は映画界にしっかりと根を張ったのだから、奥さんには頭が上がらないんじゃないかな?(;´д`)
ところで、映画は途中で舞台が小豆島に変わる。
濱田岳が書いたシナリオに「八日村の祟り」とゆう作品が有るのだが。これってもしかして、小豆島繋がりで『八日目の蝉』に掛かっているのかな?
だって映画の中で1回だけ、夫婦で罵倒し合う場面の途中。興奮して「八日目…」って言っちゃってるし(^^;)
大久保さんは巨乳 ∑(゚Д゚)
軽いライトコメディーなのだから、おかしな起用とは思わないけれど。メールと電話は良いとして、過去の浮気場面の挿入はいらなかったんじゃないかな。
幸運を呼ぶ赤いパンツを、履いて!目指せメディアミックス by光石w
※ そう言えば、◯ル◯ロは熱狂的な新藤兼人フアンだったのでは?
2020年 9月22日 TOHOシネマズ西新井/スクリーン6