「後進に示すべき事」トップガン マーヴェリック だるちゃさんの映画レビュー(感想・評価)
後進に示すべき事
エキスポのIMAXで鑑賞しましたが、これこそ、大画面の立体音響で鑑賞すべき作品だと思います。
大人気だった前作ファンにとっては、待ちわびた公開だったと思いますが、自分は最近まで前作を観たことがなく、思い入れもゼロだったので、本当は鑑賞するつもりもありませんでした。
むしろ、イケメンのラブストーリーに飛行機を組み合わせたハッピーエンドのご都合映画だろうと勝手に思い込み、敢えて避けていた部分もあります。
しかし、本作は無用なラブストーリーは殆ど無く、実機に乗り込んでのガチの撮影を敢行したとの情報を知り、どんな迫力なのかを体験してみたくなって、遅ればせながら鑑賞した次第です。
結果、鑑賞してみて大正解でした。
直前に、予習の意味も含めて前作もレンタルDVDで鑑賞してみましたが、こちらの方はやはり、元々感じていたイメージと大差はなく、80年代の雰囲気を感じる以上の感動はありませんでした。
しかし、本作は実機の迫力はもちろんですが、メッセージ性も充分に感じられる良作だったと思います。
途中までの、親友の息子との掛け合いや、跳ねっ返りの若者とのジェネレーションギャップは、お約束通りの感もあり、まあそんなもんかという印象でしたが、マーヴェリックが自分自身で、インポッシブルなミッションを達成してみせるシーンから、ガラッと見方が変わりました。
昔は凄かった人でも、それを知らない若者の目には、単なるメンドクサイ親父としか映らないのは仕方ないとして、若い彼ら自身でも根を上げる様なミッションを、「今」の自分自身がやってみせる事により、彼らの味方もガラッと変わるのだと言う事を再認識しました。
ともすれば、口は出すが手は出さない、レジェンドなオヤジになってしまいがちな処、このスタンスは非常に大切だと思いました。
映像体験の迫力は改めて書くまでもありませんが、これはリバイバルがあれば、ぜひ劇場の大画面で観るべきだと再認識しました。
色んな世代の方にオススメできる良作です。