「中年オジサンの夢全部のせ&古き良きアメリカの懐古」トップガン マーヴェリック ぽちさんの映画レビュー(感想・評価)
中年オジサンの夢全部のせ&古き良きアメリカの懐古
伝説と崇められ、反発する部下に実力で信頼され、意外なところで過去に知り合った女性と再会していい関係になり…という「中年オジサンの夢全部のせ」な作品。かつ、他国に「脅威」と言って自ら干渉しにいき、正義の爆弾をぶちかまし、心地よい勝利に酔う。世界の警察を自負していたころのアメリカの誇り(奢り)を全面に押し出したような内容。という胸クソ悪い内容。
かつ、作中で「今や無人戦闘機にシフトしつつあり、パイロットは求められていない」と語られるのと同じく、撮影をCGではなくリアルに、スタントマンではなく本人にこだわる意味が、どこまであるのか疑問です(もちろん、リアルでなければ撮れないものはある、という前提のうえで、興行収入や、かかわるスタッフが負うリスクを考えると、エゴではないのか)。
と、思うところが多分にあるけれど、トム・クルーズの格好良さとトム・クルーズの映画人としての生き様の格好良さで黙らせるあたり、トム・クルーズの凄さが詰まっている。トム様だからできる内容であり、トム様だから受け入れられる、という希少性&どうせ見るならと池袋のグラシネのIMAXレーザーの巨大スクリーンで見たのですが、それだけの価値があったと思わされたので、評価は高めにつけて3です。トムじゃなきゃ1つけてました。
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