「自分史と重なって……涙。」トップガン マーヴェリック こっこさんの映画レビュー(感想・評価)
自分史と重なって……涙。
物凄い興収に成ってるそうだし、若い方々も多く観てくれているらしいが、そういう情報等、全くどうでも良い。
自分にとって前作は特別な映画だった。80年代を青春とした者にとって、掛け替えの無い「あの時代の象徴」みたいな映画だったのだ。
その作品を、これだけ大事に時間を掛けてこれだけ丹念に製作することを考え続け、そして実行したスタッフとトム・クルーズに最大級の感謝を送りたい。
細かいアレコレを語っていたら、巻物並みに長くなるので割愛するが、あの頃の自分から、今現在の自分に至るまでの歴史を見せて貰えたような、陶酔感にも近いこの震えるような感動は、「映画と云う文化の素晴らしさ」の何よりの根拠と成り得るだろう。
グースの息子が最後に「父の代わりです」と言った時には、涙腺が崩壊してしまった。
トム・クルーズが、いつもの「俺が」 「俺が」の姿勢を控えて、年齢相応の役柄を受け入れたのも大きな要因だろう。
まぁ次は「ミッション…」の続編らしいから、又いつもの彼に戻るのだろうがw、この作品だけは彼にとってもそれだけ重要な作品だったのだなと感じもした。
映画館で、こんなに涙が止まらなかったのは久し振りだ。本当に、本当にありがとう。
観られる内に「IMAX」で又行こうっと。
最後に、未だこれから行く予定の方へ、あなたが行ける範囲内で最大級のスクリーンと音響効果の有る映画館を探して、そこで観ることを強く強くお奨めします。
「日本語吹替」?! それはお子ちゃまの頃から其れでしか観ていない人が観る場所です!
前作への思い入れはかなわないかもしれませんが、本作品への思いはよくわかります。
コロナ期の映画界を救った映画ということですが、いつ見ても胸が熱くなります。「あなたが行ける範囲の・・・」の件、まったく賛成です。
映画館で見るべき映画というのはこの作品のことだと思います。