劇場公開日 2022年5月27日

「完璧に近い映画。作り手の熱を感じる」トップガン マーヴェリック アリアさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5完璧に近い映画。作り手の熱を感じる

2022年6月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

前作はリアルタイムではなくレンタルDVDで鑑賞。
それでも子供心にトムキャットのカッコよさ、トム・クルーズのカッコよさは理解できたし、
今回、マーヴェリックを見に行くにあたり10年以上ぶりに鑑賞したが、80年代の映画でも
今の下手な映画より遥かに面白かった。

そして今作、まずは前作ファンにはニヤニヤどころか、激熱の演出が多い。
グースの息子が出てくる時点でマーヴェリックが過去と向き合うのは容易に想像できたが、
アイスマンが上り詰めるところまで上り詰めてただけでなく、多くは語られないものの
マーヴェリックとは前作のラストから熱い友情が育まれてきたのだろうと想像に難くない演出。
特に二人が直接会ったシーンは思わず涙が・・・。

ブラッドショー以外のメンバに関して技量の向上はあまり感じるシーンが無いが、
そもそも歴代のトップガン達なので腕はあるという設定なのだろう。

とにかく制作陣があれもやりたいこれもやりたい!というのがこれでもかと伝わってくる。
当初ドッグファイト描写は訓練だけで、本当の戦闘は無い予定だったんじゃないか?と思うほど盛沢山。ツッコミどころは細かく言えば色々あるけど、そんなことも勢いでかき消してくれる。
トムチャットがどれだけ強かろうが、うん。「良いところで野暮なことをいうな」

一方でマイナス0.5の要素。
前作を見てないと相関関係が掴みづらいとか、その辺は見る側の問題なのでマイナスではない。
ただ、「察してね」という描写が多い気がする。
マーヴェリックとアイスマンの関係性はまだしも、もうちょっと補完の説明があってもいいんじゃない?という場面がいくつかあった(主に人物関係)かな。
まあ話が破綻するようなレベルではないのとメインは戦闘なので些末な問題です

アリア