劇場公開日 2022年5月27日

「ゴォ~ンと鳴る鐘の音で始まる『トップガンアンセム』。 飛行甲板をオ...」トップガン マーヴェリック じょんそんさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0ゴォ~ンと鳴る鐘の音で始まる『トップガンアンセム』。 飛行甲板をオ...

2022年5月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ゴォ~ンと鳴る鐘の音で始まる『トップガンアンセム』。
飛行甲板をオレンジ色に溶かす夕陽を背に、慌ただしく作業する大勢のクルー。
その中を轟音と共に着艦と発艦を繰り返す戦闘機、そして『デンジャーゾーン』。
このオープニングだけで前作からのオールドファンは感涙もの!
ストーリーが進むほどに、これでもかと出てくる前作からのオマージュシーン・・・と言うよりも、主人公マーヴェリックの立場と時代だけを変えて作り直された『トップガン』のカバー映画のよう(もちろん良い意味で)。
約3年前に公開された予告編に映っていたF-14機。
言わずと知れた前作『トップガン』でトムクルーズを始めトップガン生が駆る当時最新鋭の戦闘機だが、現在は既に退役しているはずなのに何故・・・?とこの3年間思っていたのが、あんな形でストーリーに出てくるとは!
前作以降、シュワちゃんの『トゥルーライズ』でAV-8B機(通称ハリアー)が垂直離着陸を披露しても、『ダイハード4.0』でF-35機(通称ライトニングⅡ)が高速道路の高架を潜るほどの機動性を見せても、やっぱりF-14機(通称トムキャット)のカッコよさは群を抜いていると思ってた。
そんなF-14機も今では超骨董品。
でもマーヴェリックにはやっぱりF-14機がいちばんよく似合ってる。
マシンだけでなく、ヴァルキルマーの起用、劇中歌、前作を想起させるあんなシーンやこんなシーンの数々と、オールドファンの望んでいることを全てやってくれたと言えるこの映画。
機影を溶かすオレンジ色の夕陽の如く、いつまでも胸に滲んでいる。

じょんそん