「実際のトム・クルーズのままじゃ?」トップガン マーヴェリック 屠殺100%さんの映画レビュー(感想・評価)
実際のトム・クルーズのままじゃ?
80年代空気満載の前作『トップ・ガン』は、イケメンのトム・クルーズが、パイロットとしての実力十分な一方、MTV時代の音楽にのって若気の至り全開。自制が効かないやんちゃぶりを発揮しまくって、明るく爽やかな印象だった。
今回の続編は、トム・クルーズも老けましたけど、まだまだカッコいい。苦労を積んで、年を重ね、少しは大人しくなったかと思いきや、神妙な面持ちで、前作より格段にヤバいことを繰り返す。
戦闘機に乗って急上昇、急降下、急加速。その危険飛行中毒ぶりは末期を超えた。規則破りはもちろん命知らずな行動こそが、人生だと言い張る始末。真面目な面持ちで、ヤバいことをする人は怖い。
前作の若々しくヘラヘラしてチャラけた感じは、今のトムからはほとんど消えていて、命知らずなハード感がヤバい。
これは、ミッション・インポッシブルシリーズでノースタントにこだわる命知らずな実際のトムそのもの。
いつか死にはしないかと心配にさせといて、笑顔で生還。これぞトム・クルーズ印の映画でした。
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