「きそうでこない」セーラ 少女のめざめ bionさんの映画レビュー(感想・評価)
きそうでこない
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オーディションで、あきらかに怪しいおばさんが面接官として登場してくる。セーラは主演女優のチャンスなので、気合いを入れて演技アピールをするが、面接官には響かず、すげなくあしらわれてしまう。セーラは、やりどころがない気持ちをトイレで爆発させてしまい、髪の毛を抜きまくる自傷行為までしてしまう。髪の毛を抜く音は不気味。
実は、その荒々しい行為を密かにおばさんが見ていた。おばさんは、ホラー映画の主演女優としての素養があると見込んで、セーラにもう一度チャンスを与える。自傷行為は、物語のキーなのかな? ひょっとしたらメタ構造のストーリーなのかな? 中盤以降に期待ができる感じ。
中盤以降も雰囲気は、何かがくる予感を醸し出しているが、なかなかこない。そうこうしているうちにプロデューサーの手の甲に悪魔のサインが浮かび上がる。このサインが見えたことで、結末が予想できてしまった。予想が裏切られることもなく、エンディングへ。
クライマックスになっても、なぜ、セーラが選ばれたのかもあいまいだし、自傷行為の謎も明かされていない。本当
の自分の姿になれっていってもね。セーラの生い立ちの秘密とかがあって、覚醒した理由があれば、怖かったんだけど。恐怖を伴わないグロさは、ただただ不快。音で驚かすような低レベルではないだけに残念。
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