「【自分の強みを活かして人生”フルパワー”で行こう、という気持ちになれるハートフルコメディ】」トスカーナの幸せレシピ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【自分の強みを活かして人生”フルパワー”で行こう、という気持ちになれるハートフルコメディ】
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原題:Quanto Basta ”適量” この意味は劇中の肝のところで判明する。
三ツ星シェフ、アルトゥーロ(ヴィニーチョ・マルキオーネ:見事に髭が繋がっているイケメンイタリア人です)は不器用で怒りっぽい性格が災いし、シェフ仲間に怪我を負わせたらしく、社会奉仕を命じられる。
役目はアスペルガー症候群の人々の自立支援をする施設で若者達に料理を教える事。
アルトゥーロはそこで、料理に使われている材料を全て言い当てたグイド(ルイジ・フェデーレ)に出合う。
グイドは”世界で一番素晴らしいのは、完璧なトマトソースである”をモットーとするアルトゥーロの教えに惹かれ料理に興味を持ち、ついには”トスカーナ若手料理コンテスト”への出場を自分の意思で決める。
ここから、物語は動き出す。
渋々付き添う事になったアルトゥーロと初めての旅行となるグイドのコンテスト会場までの道中で二人が徐々に距離を縮めていく過程が優しい視点で描き出される。
又、グイドが美しい少女に仄かな恋心を抱く場面や、二人が心配で会場に現れた自立支援施設のアンナ(ヴァレリア・ソラリーノ)とアルトゥーロの距離も急接近して・・。
くすりと笑って、ちょっとほろりとくるハートウォーミングテイストのイタリア映画の粋な佳品である。
<アルトゥーロとグイドがお互いに触発され、徐々に”フルパワー”で前向きに生きようとする姿が素敵な物語>
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