劇場のレビュー・感想・評価
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やば。もう6回目見てる。
1回目の感想。内容が濃くなく重くなく、山崎賢人の魅力をただただ堪能した。
あ〜かっこいい。あ〜かっこいい。
それだけで終わるはずだったのに、癖になる世界観?
何故かわからないけど私は今日でこの映画を6回目、見ている。。。
しっかり見てない時もずっとかけていて、この映画の世界に浸っていて、何をしてても心の中はずっとこの映画の中にいる。病みつきになって抜け出せない。なんでだ?落ちていく感じ。自転車二人乗りのワンカットで撮ったっていうシーン。大好き。山崎賢人かっこいい。結果そこ。
嫌な所が自分に似ている
始まりは正直最悪だった、
サキちゃんとの出会い方とか僕には全く現実的じゃなく、
自分語りで自分に酔った永田も
サキちゃんのノリも嫌いで、
こりゃダメだなと思っていたら、
いつの間にか引き込まれ、二人に夢中になっていた。
特に松岡茉優さんはいつも苦手だなぁというところから
始まり最後には大好きになってる。
永田は一人暮らししていた頃の嫌な自分の嫌なところが
そっくりだった。
自分中心で自分が傷つきたくないから周りを傷つける。
彼女も自分を満足させるための道具に他ならず、
他人を褒められると自信のなさから怒り狂い、
人を馬鹿にし誉めず、
失いそうになったら良い人ぶる。
言って欲しいだろう事も分かってるのに言わず。
いつか襲ってくる不安と
偉ぶってても自分の才能にとっくに気付いて、
なりたかったモノになれなかった自分。
永田そのものだったなぁ…
今思えばそうだったという事を、
映画を観てる人にも自分の話しだと
思わせるくらい自分の事を掘り下げて客観視出来る
又吉さんってスゴいなと思いました。
行定勲監督の丁寧に、感情は激しくぶつけるけど優しく
背中を押すような映画にまとめた手腕もスゴいなぁと
思いました。
基本、二人劇だが、脇役の良さも光る。
配役(松岡茉優、伊藤沙莉)で観てみた。アマゾンの配信観てから、映画館でも観た。主人公の永田には全く共感出来ないが内容としては良かったと思う。私も近畿地方出身なので、関西弁の微妙な違和感はあったがそれは仕方ないと思う。
ここが一番安全な場所だよ。
ストーリーにたいする陳腐さと、キャラにたいするイラつきとクサイ台詞と、それでいて、役者の見事な演技と、音楽の心地よい寄り添い具合に、どう評価していいか迷っている。
結局売れないのは才能がないわけで、その言い訳を周りのせいにして現実から逃げている脚本家永田。その永田の言い訳王子っぷりを増長させる甘やかしの沙希。君たちそこはね、一番安全なんじゃなくて、一番ぬるい湯なんだよ。だから永田はいづれ、”茹でガエル”になる運命だった。それに気づいた沙希が君から離れていったのだよ。それに気づく時間を、無駄だったと思うか、必要だったと思うか。それで手にしたものと手放したものと、どちらが君にとって大事なものなのか。僕には、とうてい永田を擁護する気になれない。最後、近場の桜を見に連れて行ったくらいでそれまでをチャラになんてならない。まあ、沙希はそれで満足なんだろうけど。
山﨑は永田のエゴを体現してた。松岡も沙希の献身さをにじませていた(あざとさが前面にでているが)。周りも芸達者。音楽もさすがの曽我部恵一。挿し込まれてくるサックスを聴いて「あ、これは加藤!」と気付くくらいランデヴ―バンドっぽさが漂う。やはりクレジットにはバンドの面々が連なっていた。けだるさのなかの、陽の当たるような穏やかさに包まれるメロディはいいなあ。
まさに人生は劇場。
「ごめんね。」と”永田”がいう。
おせえよ、と僕は思う。だけど、その一言ですべてを許す人もいるのだろう。自分の大事な20代を棒に振ってまで君の才能を信じ愛した人ならば。
#劇場 Amazonプライムビデオにて鑑賞 自転車2人乗りのシーン...
#劇場
Amazonプライムビデオにて鑑賞
自転車2人乗りのシーン以降ずっと泣いていた。
勝手でどうしようも無い永田、永田を大きな愛で包み込むサキ。
何回か季節が巡っていくに連れて訪れる2人の変化を観る。
自身に重ねてしまう部分もあり温度感が高くないシーンでさえも大号泣してしまってた。
終盤にやってくる、題名「劇場」へ繋がるシーンに
ハッとしながらも、2人は離れたままなのかと思い知らされてまたも大泣きしてしまう。
ただし2人は離れている方がいいだろう。
離れられてよかったはずた。
そう思いたい
この映画を映画館で必ず観たい、そう、思っていた
原作を読んだとき、共感出来ず、でも、映画化するなら永田は山崎賢人、沙希は松岡茉優、だと強く思った、そしてそうなった。
山崎が演じると、どうしようもないやつが、ピュアで切なくて、強い共感を持つことになる。
松岡が演じると、共依存の女が、ひたむきでまっすぐの女になる。
バイクをぶちこわす狂気の永田が山崎が演じることで、やるせない、自分の後悔に向き合うことになる。
三十人定員の映画館に遠くまで朝早く起きて向かって、ぎりぎり入れた、泣いた、良かった、観て良かった。
オカンとニート
恋人達の話というよりオカンとニートの話と言った方がしっくりくるのではないでしょうか?
サキちゃん完全に「お母さん」でしたもん
高齢独身男性の妄想みたいな話をそれなりの形になっているのは演者さん達や監督の手腕でしょうか
特に山崎賢人さんの演技は自然で上手いなあと感心しました。
後ちょっと長いですね。中盤ややダレました
最後の自転車に乗るシーン辺りからは結構好きです
彼らはいつ寝た?
2人を結びつけたのは、芝居だったはず。最初は彼の芝居に彼女が出たり、彼女も女優を目指していると言っていたり、芝居に対して立場が対等であったように感じた。でも彼が彼女の部屋に入り浸ってから、めっきり芝居の存在が希薄になってしまった。彼が台本を書いているシーンも出てくるが、芝居と対峙している決意が全く感じられない。彼女もただ彼を待つだけの都合の良い女になってしまって、彼の才能が認められることだけを願っている一途さだけが観客を唯一繋ぎとめている物語に成り下がってしまった。本当は描かれている2人の感情の機微がもっと心を打つのだろうが、肝心の演劇の魔力のようなものが全く伝わって来ないので、彼女の台本のメモとか、ラストのオチとか、ただのお涙頂戴で終わった感がある。
それに2人が肉体的に愛し合っているシーンが全くないので、絆のリアリティもない。監督にはジムノペディに乱れてで、無駄に絡みばかり撮って酷評されたトラウマでもあるのだろうか。
いつまでもつだろうか。
率直に言うと、終盤からとにかく引き込まれる。目頭が熱くなってしまいました。
冒頭は、怪しい男に声をかけられ、カフェでお茶をするという、絶対にありえない展開。それはイケメンだから成り立っているストーリーにしか思えず、イケメンじゃなかったら、、、。と考えてしまいました。
永くんはコンプレックスの塊で、それを支えるさきちゃん。
さきちゃんよ、目を覚ましてくれ!!と。
❜❜さきちゃん、絶対に付き合ってはいけない男だよ!❜❜
『恋は盲目』と言うけれど、そんな単純な言葉で片付けてはいけない。
いつの時代も男と女はめんどくさい。
山崎賢人さん、松岡茉優さんの素晴らしい演技力。この二人じゃなかったら、ここまで引き込まれる作品ではないと思う。
気付くまでの苦い想い
Amazon Prime Videoで鑑賞。
原作は未読です。
夢を追い掛けるも鬱屈している男と、そんな彼を天使のように支えようとする女の織り成す、秀逸な若者のドラマでした。
ふたりの恋愛の行く末に待ち受けているものは、果たして悲しい結末なのかもしれないなと思いながら観ていました。
永田は完璧なヒモでした。演劇の脚本を書こうにも上手くいかない。沙希のアパートに転がり込んで、夕方に起きて言い訳兼ねて散歩して、家賃をいくらか払うわけでない。それでも沙希は彼を信じようとする。全てを肯定しようとする。
何故ここまで永田のことを支えられるのか。普通ならばとっくの昔に愛想尽かされそうなものなのに。否、そのとっくの昔に、ふたりの関係の破綻が始まっていたのかもしれません。お互いに無理をして傷つけて傷つけられて、やがて…
失ってみて初めて気付くことがある。取り返しがつかなくなってからようやく、そこにあったものの意味を思い知ることがある。気付くまでに味わう苦さはきっと苦しいものだけれど、素直に己と向き合って周囲にも向き合えた時、悲しみを糧にすることが可能になって、新しい道が拓けるのかもしれない。
それが永田にとってはラストの演劇へと結びついたんだろうなと思いました。ようやく望んでいた成功が転がり込んで来たように見受けられましたが、彼のそばに沙希はおらず、彼女は客席で泣きながら只管「ごめんね」を繰り返す。
そんな沙希に猿の仮面を着けて滑稽な踊りを見せる永田。終幕後他の客が捌けた後、余韻を噛み締めるようにゆっくり立ち上がり去って行った沙希の姿が印象に残りました。
新型コロナウイルス感染拡大を受け、公開延期となっていた本作。新たな公開日当日にアマプラで見放題配信も開始すると云う異例の措置が執られました。新作映画をいきなりストリーミング配信することの是非について関係者の間でかなりの議論が交わされたとのことですが、未曾有の情勢下だからこそ、多くの人に作品と出合ってもらえるならばとの想いでこのような機会を設けて下さったこと、感謝の念に絶えません。
見放題配信になったからと云って、作品自体の価値が下がるわけでは無いし、現に劇場鑑賞後に配信で再度観る、またはその逆の現象も起きており、意外な相乗効果をもたらしているとのこと。全国18館と云う小規模公開ですが、殆どの回が満席に近い状態らしく、映画ファンとしては嬉しい限りでございます。新作映画の新しい提供の在り方を提示したと云う点で、本作は先駆的作品になり得るかもしれません。
[余談]
山﨑賢人の演技がべらぼうに良くなっていました。引き出した監督の手腕もすごいのでしょうが、彼にこんなポテンシャルが秘められていたとは。上から目線になって恐縮ですが、正直今までそんなに演技力のある俳優だと思っていませんでした。
マンガの実写版など多くの作品に出演していましたが、全部顔だけ(客寄せ目当て)のキャスティングじゃないかと侮っておりました。本当に申し訳ありませんでした。
※修正(2024/01/07)
せまい世界をくどくど描く
何かにつけて屈託する主人公・永田が、彼を慕う女性・沙希と出会い、いろいろと葛藤の末、別れる話。原作は読んでいないが、ほぼ二人だけのせまい世界をくどくどと描いており、かつての露悪的な私小説を模倣しているような印象。
若手実力派の二人を起用しているが、意識的かもしれないが、山﨑賢人のナレーション・セリフは棒読みで、松岡茉優ももっと繊細さがほしかった。とても残念。
沙希の物語として
行定監督が撮る夜の空気が好き。
夜の空気とともに二人の行方を見守っていると、最後にこの映画が沙希の物語として語り直され、突然、舞台が反転する。
東京の沙希は始めから終わりまで役者であり、いつも自分を役のように演じていた。悲劇を演じたかったのは沙希…?
本当の沙希は後ろ姿でしか映らない。
頭のいい沙希として。
道化男の一人芝居は適当に受け流して、松岡茉優だけをもう一度最初から見直したくなる作品。
夜の空気は奥が深いです。
愛の形について考えさせられる作品
自分の才能を信じて上京したものの、思うような成果が出ず苦悩する青年を山﨑賢人さんが熱演。
愛しながらも自分の不甲斐なさによる苛立ちを時にぶつける彼を、常に温かく迎え入れ、経済的にも支える健気な女性を松岡茉優さんが好演。
二人が出会ったシーンと声を掛けた時の台詞が、可愛らしくロマンチックでした。
二人の思いが徐々にすれ違っていく様が、切なく丁寧に描かれていた。
終盤の、脚本の読み合わせをしながら互いに心情の吐露をした場面にジンときました。
繊細で的確な表現をされる又吉直樹さんらしい二人の会話が、印象に残る作品でした。
映画館で鑑賞
傑作
山崎賢人と松岡茉優の演技は
原作に命を吹き込んでいる
同棲中の怠惰な日常が妙にリアルだ
あまりにもリアルだから
まるで自分が数年の恋愛を経験したようだった
自己肯定感が低い男は、些細なことに過敏に反応する。思い通りに行かない現状に苛立ち、女にあたる。褒めたり、愛を囁いたりはしないのに相手を束縛する。自分を無条件に愛する存在を手放したくないから離れられない。
ピュアな女は、そんな男に自信をつけさそうとするが何をやっても響かない。自分が一方的に愛情を傾けることに次第に疲れていく。それなのにいつか変わると信じて男から離れられない。
この二人は共依存だ。
さきが浮気したのに何も触れずに自転車をこいでいるシーンは涙がでた。さきも別れを決めていたはずなのに永田にながされ荷台にのった。普段はあまり話さない永田が、さきに別れ話をさせないように一方的に思い出話を話すところは胸が痛んだ。
火花
同様、ラストは予想外
まさに現代版、太宰治
見た後に心に鉛ができたみたいだ
でも鑑賞後に何かが強烈に遺る作品って傑作ではないだろうか
理屈ではない
小説が好きなので、ラストが違うと聞いて、どんな終わり方か気になって映画館で観ました。アマゾンプライムでも見れるということだったけど、没頭するには映画館のほうがいいので。。集中してみることによって、いろいろな感情がきて、最後に泣いてしまった。映画ではめったに泣かないし、あまり感情を揺さぶられることはないけれど、こみ上げてくるものがあった。日常なんだけど、引き込まれて、集中して、自分が経験しているような感じがした。映画だけど舞台みたいな。 久しぶりにこうゆう映画を見た気がする。 家に帰ってもう一度見直してみた。 何度も見返したくなる
全216件中、101~120件目を表示