42ndストリートのレビュー・感想・評価
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1933年の映画を舞台化
1933年のミュージカル映画をブロードウェイで舞台化、圧巻のパフォーマンスを見せてくれる。
ストーリーは、コーラスガールが主演に抜擢され、スターとなる鉄板。
歌と踊りがふんだんに盛り込まれ、特に群舞のシーンはセットも含めお見事!
大満足のミュージカルだった。
☆☆☆★★★ 《どんな状況になろうとも希望はある》 今、映画館へ行...
☆☆☆★★★
《どんな状況になろうとも希望はある》
今、映画館へ行くと。来年公開の話題作『Cats』の予告編が観られる。
現在、ミュージカルと言えば。大掛かりなセットで描かれるロンドンミュージカルを第一に思い浮かべる人が多いのだろう。
だが観よ!この他愛の無さこそがミュージカルコメディーだ!
まあ、はっきり言って。ストーリー上の中身のなさはどうでも良いんですよ!
2時間ならば、如何に2時間を楽しませて貰えるか…が、大切なんですよ!
その意味では、このブロードウェイ版はまさに充分な内容でしょう。
ただ、1つの懸念を除けば…。
この元ネタにあたる、ワーナーミュージカル『四十二番街』には、或るとんでもない天才振り付け師が関わっており。その映像の革新性は世界遺産クラスで。それだけに、舞台でこの革新性を越えることはままならず。足枷となってしまいかねない。
《バズビー・バークレー》
よく万華鏡の様な…と言われる、天才ゆえに特有なバークレーショット。
(おそらくやむを得ず…と言って感じで)この舞台版でもほんの一部だけ鏡を使った演出で、映画とは違う舞台としての挑戦をしていた。
観ていて、「おお!なるほど、そう来ますか〜」…と(^-^)
バークレーは、オリジナルの『四十二番街』と同時に『ゴールド・ディガーズ』シリーズの振り付けも担当し、同じ曲も使用しており。『四十二番街』も凄いのだけど、『ゴールド・ディガーズ』シリーズでも、度肝を抜かすバークレーショットを見せてくれる。
ところで、舞台版は2幕構成なのだが。1幕が終わり、2幕が始まった…と思ったら直ぐにクライマックスにあたるプロダクションナンバーへと移行する。
つまり2幕目が丸々クライマックスとすら言えるのだから恐れ入る。
しかもアンコール部分が(短いとは言え)更なるセカンドプロダクションナンバーか?と言える程のミュージカル熱量に溢れていたものだから、観ていて胸熱だった。
出演者の中では、個人的にマーシュ役のトム・リスターがとにかく素晴らしかった。
最後に見せる圧巻の歌いっぷりに鳥肌が立ちそうになった(´Д` )
2019年10月18日 東劇
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