死霊魂のレビュー・感想・評価
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生者と死者の証言により歴史はつくられる
中国共産党の主導した百家争鳴で意見を述べた人々は右派とされ、その後の半右派闘争によって55万人の人々が再教育収容所へ送られた。 しかし、実際は職場に右派と申告する人数のノルマが課せられ、理由もわからずに収容される人々も多くいた。 その後の大飢饉も重なり生還率10%といわれる再教育収容所の実態に迫った8時間26分のドキュメンタリー。 多くの人々の証言の積み重ねにより何があったのかが明らかにされていく。 原爆体験や従軍慰安婦はじめ、この半右派闘争も当事者が高齢のため亡くなっていく。 当事者の声を聞かない無責任な発言が横行する現在だが、 歴史とはこのように刻まれていくもので、過去の事実から目を逸らしたい1政治家や個人の稚拙な歴史戦などではどうこうなるものでは無いことがわかる。
記録的な価値の重さ
出だしから超ロングの長回しフィックスインタビューが淡々と続いて、そういった映像で大部分を構成しているため、正直、もう少し編集なんぞしてくれたら苦痛もなかったなどと思ってしまうけれど、このつらさを含め全てが作品の本質なのだと認識して、しかと見よ!という厳しい映画です。 うまさとか、巧みといったものとは無縁であり、映像や音声も粗々しい・・・故に、やはり苦しくて痛くてつらいのです。 1部・3時間近くやって休憩20分、2部・2時間半ぐらいやって休憩20分、3部・3時間ぐらいやって終了、という上映形態。1席とばしの場内は満席、前売りも無いみたいだし、皆さんある意味怖いもの見たさなのでしょうか・・・。 タイトルのインパクトとは程遠い映像かなーとは思ったけれど、内容自体はその名の通りのもの─、と思いながらの3部ではその映像に魂を抜かれるような思いになりました。 なんで流しっぱなしのような映像ばかりなのかと何度も思いましたが、加工しないことによる生々しさというのが想像以上で、記録することの意義というか、ドキュメンタリーの本質みたいなものを見せつけられたような気がします。 人それぞれに話す姿や仕草、スピードや内容といったものがまるで違っていて、それらをじっくりと見ていると、話す内容や感情に加えて、その人の考えや話しの裏なんかも見えてきて、非常に興味深いものがありました。 鑑賞するのには、かなりの時間と労力を要しますが、吸収できることは必ずあると思います。ぜひチャレンジしてみては─。
やっぱり長すぎて。。。
第2部で退散。話す人の話し振りで惹きつけられ方も変わってきます。 話す人が終わるたびに、亡くなった事が表示されると切ないですね。 アメリカや中国、もしかしたら日本も、当時の中国のような誤った政策で とんでもない方向に行かない事を祈っています。
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