「Amazonプライムでみました、グロい。レビュー長くなります」ミッドサマー ここちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
Amazonプライムでみました、グロい。レビュー長くなります
ディレクターズカットとオリジナル版が別々になっています。
オリジナル版の感想です。
飛び降りた死体や最後祭壇で燃やされる死体の描写も
あまりにグロくて胸糞。
90年に一度の儀式で、飛び降りる謎の儀式。
飛び降りて死ぬのに失敗すると、皆が泣き叫び棒で顔を何度も潰されて殺されます。
おばあさんは顔から飛び降り
顔が潰れました。
その後に口などに枝を大量に詰められ
燃やされます。
その他にも皮を剥がされ、神殿では藁を敷き詰められたり
死んだ熊の中に生きたまま敷き詰められ燃やされたり。
剥いだ皮を被って人を殺したり。
顔の皮を被っているだけでは無く、下半身の皮も剥いで着ているのは怖かったです。
背中の皮を削がれて肺がむき出しにされた状態で、宙づりのシーンは目に花を刺されていて悪趣味だなと思いました。
客観的に観るとグロい、信者たちは神聖な儀式としての映像が続いていました。
どの宗教でも周りから見たら異常でも、信者たちからしたら普通なのはあると思います。
最初の時点で、どういう展開で誰が黒幕でどういう順番で消されていくのかがほぼ読めてしまいます。
カルト集団がいる村に招待した男は
彼氏の友達の見た目優しそうな男の人。
所々彼氏の彼女(主人公)をアプローチします。
家族が自殺してその話題をしたくないし、
辛いのをギリギリで耐えているのに
わざとその話題をして
弱いところに入り込む所もリアルでした。
こういう頭が良い人は周りから見たら良い人に見えるので誰かに相談しても「心配してくれてただけなのにそう思うのはひねくれ者」だと相談者の印象が下がり信じて貰えないのが辛いところ。
この村に残ってくれるよう誘導している箇所がいくつかあります。
・老人飛び降りで錯乱したヒロインに「俺もきみと同じ(親が火で死ん)だ」と言って問題をすり替えたりなど。
2時間 27分の映画でしたが長くて無駄に引っ張りすぎなシーンが多い、歌とか踊りとか。
恐怖体験ではなく、単なる不快感を与えられました。
彼氏が飲んだジュースには生理の血と薬と陰毛が入っている感じでした。
そのジュースを作った女性と、その周りで喘ぎながら踊って歌っている12人の全裸の女性が二人を囲み
花に囲まれて性行為をするシーンがあって、唐突なモザイクと喘ぎ声を増幅させた歌声で何を見させられてるんだろう状態でした。
最後は村に一緒に来た友人(既に死体)も彼氏(熊の中で虫の息)も一緒にお焚き上げ、それを見て笑う主人公。
最終的には、家族を失って精神的に参っていた主人公が、このカルト集団の家族として受け入れられ、笑顔を取り戻すというところで終了です。
彼氏は、自分が楽しい時間が過ごせればいいという主観的な考えが多く、それ故に喧嘩などの面倒ごとは避ける性質が多く見られました。
主人公の楽しいときも悲しいときも傍にいて、共有したいという考え方とは真逆であったように感じます。
主人公は喜びだけではなく、彼氏のセックスを目撃してしまった際には悲しみの共有することも経験します。
今まで寄り添ってくれていた彼氏は、主人公の家族が亡くなり涙しているときには傍にいてくれては居ましたが、彼は主人公をなだめようとするだけで一緒には泣いてくれはしませんでした。
主人公の悲しいという感情に対して同じように泣き叫んでくれたホルガの人々こそ、家族のあるべき姿なんだと主人公が感じた瞬間であったように感じます。
家族のように迎え入れてくれたホルガの人々の中に、あるべき家族の姿を感じたのかなと思いました。
村人が村から脱出するサバイバル的展開なら盛り上がったかも。
考察も読みましたが、こういう文化もあるという事だけ分かりました。
映画としては「浅いものを深いように見せる」映画になってしまっていると思いました。
これに絶賛の声を送る方とは、私は価値観を共有できないのだろうな、と考えでしまうほど私はつまらないと感じました。
しかし、長過ぎる。