「この世界観がたのしめるならダーレンアロノフスキーのMother!をおすすめする」ミッドサマー さきさんの映画レビュー(感想・評価)
この世界観がたのしめるならダーレンアロノフスキーのMother!をおすすめする
女性に人気、、なるほど。期待してたけど、ミュージックビデオのような、「どこかでみた」感が満載の切り貼りの映画だった。目新しさは何もなかった。監督がとりたかったからとっただけのように思う。すごくビジュアルがセンセーショナルというわけでもないし、ストーリーにとくにメッセージ性や隠喩もないし、本当のカルトや文化や信仰の人々の姿や葛藤を描くわけでもないし、
演出に斬新さもない。ビジュアルがちょっときれいなだけ。まあ映画監督になったらこういうのとりたくなるよね。これをカルトの姿だと書いてるレビューがあるけど、それはちょっと浅はかすぎる。
印象としてはラースフォントリアーのメランコリアをおもいだした。でもラースフォントリアーの方が狂気を「創った」感がなくダダ漏れてるからウワテかな。そう、なんか全体的に、狂気をあまり感じなかった。きっと結構まともな監督なんだと思う。
このような世界観をたのしめるひとはダーレンアロノフスキーのマザー!をみるといいとおもう。畳みかける緊迫感と狂気の世界、シンプルなメッセージ、演出、容赦ないグロテスクさと妖しさがある。でもミッドサマーくらいふわふわソフトな「どっかですでにもう見た感」のほうが受け入れられるのかも。賛否両論まで醸し出すと一部の人にしか理解されないんだろう。
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