「伏線満載な良質のホラー映画だった!」ミッドサマー ginza_akariさんの映画レビュー(感想・評価)
伏線満載な良質のホラー映画だった!
前作の「ヘレディタリー/継承」が面白かったので、前以てチェックしてたアリ・アスター監督の作品。
期待に胸を膨らませて映画館に足を運んだけど、大満足の内容!
考察も兼ねて何回か足を運びたいくらい、気になる点が多すぎる(笑)
まず、90年に1度のホルガの民の祝祭が、やらせというか嘘のように思えて仕方ないんですよね。
まず、普通に考えて簡素な施設しかない場所で、普段の生活はもちろん、北欧の冬を越せるとは思えない。
冬は確実に凍死しちゃうでしょ…。
あの場所は定期的に行われる「儀式(意味深)」の会場。
ホルガの民は普段は一般人に溶け込んで暮らして、夏至の時には会場に集まってきて、生贄になる外部の人も一緒に連れて来くるのではと思った。
彼らは英語も話せるし、高い水準の教育を受けれる層の人間の可能性もある。
ホルガ村には学校みたいなものは見当たらなかった。
子供が少なからずいるのにも関わらず、教育施設がないのはおかしい。
女王の写真もそう。
結構な枚数があったから、90年周期に行われるなら辻褄が合わない。
取って付けたようなルーン文字とか北欧神話の要素を見ても、ホルガの民がそこそこ新興のカルト宗教なんじゃないかな?
スカウト役の友人は、しっかり根回しをしていたと思う。
主人公に対してもやけに積極的だったし、彼氏に対する不安を煽る発言も気になった。
彼氏に関しても前以て村に情報が共有されていて、目を付けられてたんじゃないかってくらい、スムーズに事が運んでた。
監督が「これはホラーではない」って言ってるみたいだけど、個人的には悪意たっぷりのホラー映画だと思う。
少なくとも巷で言われているような「セラピー映画」ではない。