「気分が悪くなる美しい狂気。」ミッドサマー トラベルあにきさんの映画レビュー(感想・評価)
気分が悪くなる美しい狂気。
特に怖いということはない。
物語が進むに連れて、
村人たちの狂気の世界に引きずり込まれて
いくが、背景が常に青空と気持ちの良い原っぱで
狂気と対極構造が出来ている為
逆に美しさを感じてしまう。
またルーン文字など神話的要素を絡めることで
現実離れしていることを常に意識させられるので
、これがここの常識だと許容さえしてしまう。
映像や人物・音楽など気持ち悪く描かれいるが、
良しとして見れてしまう不思議な映画である。
この映画の最大の魅力が、醜悪を極美にかえてしまう映像手法だろう。
欠点としては物語に爽快感がなくダラダラと進み
あくびをするほど暇な点。
また、意味が明言されないため想像で補完していく必要があり釈然としない点。
伏線があちらこちらに散りばめられているので
想像できるようにはなっているが。。
なんだこれ?という体験がしたい人だけ
見るべき作品。
確かに見たことがないテイストは味わえる。
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