「郷に入っては…」ミッドサマー My映画帖さんの映画レビュー(感想・評価)
郷に入っては…
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郷に入っては郷に従えと言うが、本作のような状況になってもこの言葉は説得力を持つだろうか。
多様性を大事にと言うが、この祝祭を多様性として尊重できるだろうか。
完全にイカれているが、この祝祭は彼らにとっては当たり前の文化なのだ。
劇中で"老人を施設に入れる方が彼らにとってショッキングかもしれない"というセリフがあった。その通りかもしれない。自分は、自分たちは当たり前と思っていることもヨソからみたら異常かもしれない。そんなことを思わされた。
しかしこの映画、まぁブッとんでる。監督の前作ヘレディタリーよろしく胃がキリキリするような不穏な緊張感が続き、ゴア描写にも事欠かない。そしてそれが異様なハイテンションで展開されるため怖いのか楽しいのかわからなくなってくる。これは新感覚だった。カットもいちいち美しく、自分は今どんな映画を観てるんだ?という気になる場面すらあった。ジャンル分けがとにかく難しい作品で、これはスリラーなのだろうか?間違いなくホラーではないと思うが…。
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