劇場公開日 2020年2月21日

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「ある種、ハッピーエンド(なのか!?)」ミッドサマー yuiさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ある種、ハッピーエンド(なのか!?)

2020年2月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

「フェスティバル・ホラー」というキーワードに偽りなく、祝祭と恐怖が交錯する2時間強の物語でした。

事前の解説や予告編から想像する展開をあまり超えるものではないので、前作『ヘレディタリー』のような先の読めない展開を期待していたら、その点で少し意外でした。ただ、救いようのないように見える結末が、ある種の人にとっては救いになっているというところは、アリ・アスター監督ならでは、と思いました。

アスター監督は今村昌平監督の作品を参考にしたと話されていますが、後半の「ある展開」の描写は、むしろドリフターズのホラーコントを連想しました。ドリフターズは偉大だ…。

タペストリーやルーン文字、そして神話的な祝祭など、細部まで入念に仕込まれていて、全く見飽きません(情報量が多過ぎて、疲れてしまうことも)。

パンフレットは作品に寄せた凝った作りになっています。解説も豊富なので、本作を楽しんだ方は購入を是非お勧めします。

yui