「原作とは似ても似つかない。」ドクター・ドリトル マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
原作とは似ても似つかない。
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知り合いの所で、旧国営放送を見ていたら当該映画が放映されていたので(今でもやっている)見てみた。
しかし、原作とは似ても似つかない。
とにかく、動物が人間の如く下品過ぎる。それが当該映画の決定的な欠点だ。
そして、原作を読めば分かるが、原作は良くも悪くも完全な選民思想である。つまり『信じる者は救われる。分かってもらえなくとも私は私のスタイルで生きる』だから、『ノアの箱舟』のノアと動物の関係見たいな感じ。キリスト教的では無い。『秘密の湖』には具体的にその表現すらある。小学校4年くらいの時に僕は読んだが、そういった選民思想なるものを知らずに読んで『誰も知らない事を知る優越感』を知る事になる。まぁ、ひねくれた天邪鬼って事。その性格は良くも悪くも僕に根付く事になった。
『ドリトル先生のサーカス』でオットセイをドリトル先生が助ける小さな逸話があるが、あの感覚が映画にも欲しい。レックス・ハリソン主演の『ドリトル先生の不思議な旅』でも違った。だから、あの感覚のドリトル映画にはまだ、出会えていない。
付け加えるとアーサー・ランサム作の『ツバメ号とアマゾン号』と言う話も同様。大変に残念だ。
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