「頑張るとしょうがないの折り合い」アルプススタンドのはしの方 やきすこぶさんの映画レビュー(感想・評価)
頑張るとしょうがないの折り合い
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人生って、頑張る事としょうがないと諦める事、これを折り合わせる場面の繰返しの様な気がします。
そしてこの作品は、しょうがないと諦める事を、必ずしも否定してない様に感じるんです。
しょうがないと諦める事に行き着くまでに、自分の中での気持ちとの闘いが有る。
そしてその葛藤が一番大きいのが、高校生の頃じゃないかと思うんです。
だからこそ、それを乗り越え頑張り続ける者たちを応援する気持ちが湧いてくるんじゃないかな。
その辺の若者が抱える葛藤を、押し付けがましくなく見せてくれる良作だと思います。
実は私、この原作をテレビで観た事が有るんです。
チャンネル回してたら偶々やっていて見入っちゃいました。
なので、途中からなんで偉そうに観たと言えないんですが。
軽妙な会話劇が魅力の一つだと思うのですが、映画にも巧く取り入れられていましたね。
ただ、映画オリジナル(?)のエピローグ的な部分、悪くはないと思うのですが、ヤノ君がプロになっちゃうと映画全体が何か軽くなってしまう気がするんですよね。私の好みの問題かもしれませんが。
でも、良作だと思います。
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