「はしの方の夢舞台!」アルプススタンドのはしの方 はるたろうさんの映画レビュー(感想・評価)
はしの方の夢舞台!
あまり内容を知らずに行ったのでワンシチュエーションの会話劇に衝撃を受けました!しかも夏の甲子園が舞台なのに球場はおろか野球部員すら登場せず。カキーンと金属バットの音だけが響いている。これは革新的過ぎる!
まさかあの涙あり歓喜ありのアルプススタンド…の、はしの方であんなにまったりとした夏の主人公達に出会えるとは。
「見えないところで落としたんじゃない?」「お茶って言わなかった?」「野球部ってだけで嫌い」野球に全く関心のない演劇部のあすはとひかるの間の抜けたやり取り。元野球部の藤野。優等生の宮下。吹奏楽部の久住。そして熱血教師。
キラキラ輝いて真ん中にいられるのなんてたった一握りの選ばれた人。ほとんどの人がはしの方に居場所がある。もしくははしの方にしか居場所がない。
それは大人の社会であってもそう。
だけどはしの方にだって主張はあるし、青春もある!
「しょうがない」誰もが今まで数えきれない程吐き捨ててきたこの台詞。本人にそのつもりがなくても人を傷付ける言葉は日常に転がっている。はしの方にも。そうでなくても。
アルプススタンドのはしの方で繰り広げられるどこにでもいるような普通の高校生達のそれぞれの物語。はしの方にだって夢舞台はある。
その後のエピローグも良かったです!や、矢野くん😆これは君の物語でもあったね。
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