「【”しょうがないって簡単に言うな!” ワンシチュエーション青春映画の良作。】」アルプススタンドのはしの方 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”しょうがないって簡単に言うな!” ワンシチュエーション青春映画の良作。】
ークスリと笑えて、少し心に沁みる・・。小品だが、素敵な映画である。-
以下、一部内容に触れています・・
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・ライトスタンドの”はしっこ”に(どうしても、甲子園には見えないのがご愛敬。途中まで地区予選の三回戦位を描いているのかと思っていた・・。)にひっそりと座る”ある理由”で全国大会に行けなかった演劇部の女子、安田さんと田宮さんの、野球知識ほぼゼロの会話が、まずオモシロイ。
”え、え、何でアウトになったのに、あの人が次のベースに行けるの?私たちだけが捕ったように見えたけど、落としてたのかな・・。”"迷宮入りだね・・”
(あのね、それは、タッチアップっていうんだよ・・。
まるで高校野球地区予選にたまにいる、野球をよく知らない女性が、連れの男性に問いかけるシーンのようである・・。あー、オカシイ。)
・野球部元在籍者だが、絶対的エースがいるために”しょうがなく”野球部を辞めた藤野君の万年補欠の矢野君のバッティングフォームを揶揄するシーン。タオルをバット代わりにして、安田さんと田宮さんに違いを体現して説明するが、女子二人理解出来ずに藤野君、汗だく・・。
(藤野君、私も分からないよ‥(苦笑))
・矢鱈に”声を出せ”と煩い熱きじゃなかった厚木先生の存在と、お茶飲料の美味しさを彼がほめた時、”茶道部の顧問がそれを言っては・・”。
■少し、沁みるシーン
・成績優秀だが、友人がいない宮下さんは小さな声しか出ないが、密かに思うエース応援のために徐々に大きな声で応援していく姿や、
・ブラバン部部長で、成績優秀で、エースともお付き合いしているといわれている、久住さんのセリフ”真ん中は真ん中でイロイロ辛いんだよ!”
<今夏、多くの高校三年生が最後の舞台で三年間の練習の成果を発揮することが出来ない無念さは察するに余りある。
けれども、これを”しょうがない”で済ませずに、皆さんの何らかの糧となれば、と昔、高校三年間部活にのめりこんだ男は思うのであります・・。
あの、はしっこに座っていた4人と矢野君のように・・。>
■蛇足
高校野球を応援する人々を描きながら、一切、野球のシーンが出てこない・・。(効果音だけ) 却って清々しいぞ!
NOBUさん、
優しいコメントありがとうございました。
とても新鮮に感じるいい映画ですね。
演劇で鍛えた新人俳優さんたちも新鮮で、いい演技で、余計な先入観ないので、すごく楽しめました。藤野君の矢野君イジリはやればやるほどフォーム崩れて、ぐずぐずでしたね。そこはちょっと残念。最初は腕をたたみ過ぎる窮屈なフォームが特徴かと思ったのですが。久住さんはトランペットの口がタコみたいで、それじゃ音出ないだろうとひとりツッコミしちゃいました。では、また