「ゾンビ・吸血鬼・夜鬼」王宮の夜鬼 Naakiさんの映画レビュー(感想・評価)
ゾンビ・吸血鬼・夜鬼
世子(セジャ)がぬれぎぬを着せられた側近を救おうと国王に直談判をするところからこの物語が始まる。
セジャの弟の放蕩息子の王子イ・チョンが、お供をつれて韓国の港に着く。なぜか村が荒れ放題、何故? するといきなりゾンビが彼ら2人の一行を襲う。その動きは、とても早く、韓国の低い民家のカヤブキの屋根から素早くジャンプして彼らを襲ってくる。間一髪のところをセジャを慕う者たちに救われる。
話が進むにつれて放蕩息子の王子が何故、戻ってきたのか?個人的に知りたい部分があり、またシナリオが進んでいくうちに、ここに出てくる怪物のシチュエーションが............? この怪物を女性戦士が言うところでは
日に弱い? 心臓を打ち抜く? これって、ゾンビと思っていた自分がいまさら吸血鬼? でも首を打ち落とすッて???
そんなこんなで、変なところに気が回ってしまい、映画に集中できないでいると王様もゾンビにもとい、吸血鬼に、もとい、夜鬼に変身。
王子・イ・チョンは、始め放蕩ぶりを発揮していて、ゾンビもとい夜鬼と戦う女性戦士にナンパなんかをかましていたが、後半は、この人、別人~ッとなる。
国王に任しておけないと新しい国を作ると建て前だけの国防長官、キム・ジャジュン。いつもどうりの悪役と思っているとラストのイ・チョンとの王宮での戦いは圧倒するものとなっている。
その中でもゾンビ、もとい夜鬼の首二つをいっぺんに切り落とし、次から次へと倒していくシーンの連続は、ギミックを使ったゴア表現をこれでもかと観ているものを圧倒しているし、ゾンビ、もとい夜鬼から逃げるハラハラ・ドキドキ感は半端なものではないといえる。
とにかく、ゾンビ、もとい夜鬼を演じている人たちの演技が迫力というか真摯に受け止めることのできるものとなっている。自己犠牲をテーマにしているのではないかと思うぐらい、何を言ってもいいぐらいすごい映画です。すいません。ゾンビ映画に.......もとい?