「劇場で観たかったなあ」T-34 レジェンド・オブ・ウォー MAKOさんの映画レビュー(感想・評価)
劇場で観たかったなあ
何故観逃した、俺。
いや、判ってる。ロシア映画というだけで敬遠していたのだ。
自分が観てきたロシア映画は面白いシーンは有るのにココ必要か?と思えるシーンも有り、どうにもテンポが悪いというかチグハグな編集がされている作品が多く、今ひとつ乗り切れないというか乗ってきたと思ったら急に失速するというか、そんな作品ばかりな印象がロシア映画には有った。
だがこの作品はどうだ。冒頭から見せ場が有り、そこからここクライマックスじゃないよね?と思うような見せ場に続き、更にサスペンスとスリル、ロマンスまで有ってクライマックスのDual Scene迄、正に一気呵成の見せ場の連続だ。正直ハイテンポ過ぎないかとさえ思えた。
これは明らかにハリウッド映画の影響だと思うが、間違い無く良い影響だ。この映画が今後のロシア映画の指標になって欲しいと思う。もうなってるかも知れないが。
主人公もカッコイイし取り巻く仲間もそれぞれキャラが立っていてイイ。
敵役のドイツ人将校さえ憎み切れない良いキャラクターだった。
何より自分がこの作品を気に入ったのは、ロシア人がロシア語を話し、ドイツ人がちゃんとドイツ語を話しているところだ。
は?と思うだろうが、かつて「スターリングラード」という映画ではロシア人もドイツ人も何故か英語で話していて、ストーリーは良いのに全く乗れなかったという苦い映画体験が有った。傲慢だよなあ。(解ってる。米国人は字幕の映画なんて観ない)
やはり、言語って蔑ろにしちゃイカンよね。そもそもこの映画では言語の違いがストーリー上の重要な要素になってるし。
なのでハリウッド映画によく有る白けるシーンも無く、最後迄ノリノリで楽しめた。失速しないかハラハラもしたが(笑)。
あまりのテンポに観ながらこれ編集でバシバシカットされてるんだろうなと思ったが、なんとバージョン違いが2つも有りその内1つは3時間超えるらしい。
流石にそれはどうなのと思うが、観ない訳にはいかんな。
ほぼ文句なしに楽しめたこの映画最大の不満は、タイトルがカタカナ英語な事だ。このダサい邦題のせいで観る気にならなかった。責任者でてこい。
戦争反対だが戦車が嫌いな男の子なんざいないだろう。
オススメ。
MAKOさんへ
コメントありがとうございました!
まずは、陸海空の、どれが一番好きか論争はあると思いますので、戦車より戦闘機の方が好き、って言う人は多いかも知れませんねw