劇場公開日 2019年10月25日

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「駆逐してやる!と言いたくなるけど、相手は戦車一両のみ。イェーガーさん。」T-34 レジェンド・オブ・ウォー kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5駆逐してやる!と言いたくなるけど、相手は戦車一両のみ。イェーガーさん。

2019年11月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 ロシア映画を映画館で観たのは初めて。タルコフスキーだとか古い名作は制覇したいものだと思ってましたが、最近のWOWOWではハリウッドの影響を受けたCG満載のものが放映されてるけど食指が動かずでした。むしろ人間ドラマをずっしり重く描いた作品(『父帰る』なんかがいい)が好きなのですが、このT-34は『太陽に灼かれて』でアカデミー賞外国語映画賞を取ったアレクセイ・シドロフ監督作品。『太陽に灼かれて』が全然面白くなくて寝てしまった経験あり・・・戦車も出てきたなぁ、たしか、意味もわからず。

 まぁ、ナチスが相手であるから『大脱走』に似た高揚感とか爽快感は得られるものの、戦車1両のみってのは『フューリー』と設定がそっくりすぎる(実話ベースなので仕方がない)。逃亡劇としても、そんなに距離走れるんかな?と疑問だらけ。ただ、戦車内の閉塞感が臨場感たっぷりだったから、かなり満足できました。ただ、砲撃はすべてスローモーションだったり、給油するシーンがなかったのが残念。キャベツじゃ走れません・・・

 やっぱり同じく捕虜となってる通訳女性を上手く使ってたのは反ナチ心を煽る。待遇面とかユダヤ人収容所と比べるとどうなんだろ?とか色んなことを考えさせられ、住宅地の道幅とか速度を上手く計算に入れた瞬時の判断が良かった。橋の上はあまりにも出来過ぎ。イェーガーが負けを悟ったからなんでしょうけど。

 音楽的にはチャイコフスキーの「白鳥の湖」も面白かったけど、ラフマニノフの「ピアノ協奏曲第二番ハ短調?」が良かったです。やっぱりロシアの作曲家か・・・個人的にはエリック・カルメンの「オール・バイ・マイセルフ」なのですが・・・

kossy
bloodtrailさんのコメント
2019年11月13日

kossyさんへ
T-34-85の燃料タンク容量は560L。燃費は650m/l 程度。単純計算すると364km走れます。ただし、これは乾式の平地路上をノンストップで走った場合のもの。チェコまで500kmって言ってましたが、結構な距離です。プラハ~フランクフルトの陸路実走距離が、ほぼ500km。ドイツ横断できる距離ですよ。凄い大脱出劇!

bloodtrail
YAS!さんのコメント
2019年11月8日

それまで、林道を走っていたT34ですが「燃料が無くなりそうなので、街に寄る」ということになって、街中でのアレヤコレヤというあらすじでした。
街に寄ったので、油を入れたのでしょう。そのシーンも撮影したかもしれないが、不要なのでカットということでしょう。

YAS!
bloodtrailさんのコメント
2019年11月7日

kossyさんへ
プラモ、懐かしいです。小学生の3,4年の頃が始まりです。戦車はロンメルが皮切りでTigerにハマり、シャーマンが嫌いでした。T-34は記憶に無いので、ウチの近所のプラモ屋には無かったかも知れません。昔は「¥100円飛行機」ってのがあったじゃないですか。ゼロ戦を作りまくりました。親から捨てろと言われた記憶はありませんが、いつの間にか減ってたのはなんでなんだろうw

bloodtrail