犬王のレビュー・感想・評価
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圧倒的ビジュアルと歌唱力の融合。
友人の勧めで前情報なしに鑑賞。
最初は絵柄があまり肌に馴染まなかったが、見ている内にキャラクターの魅力に引き込まれていった。
そして圧倒的なまでのミュージカルパートに魅了され。そこからは独特の世界観に没入している自分がいた。
アヴちゃんの他を寄せ付けない歌唱力、それに全く引けを取らない圧倒的な作画。
二者の融合が本アニメーション最大の強みとなっている事は疑いようがない。
更に本作は、そのミュージカルパートがとにかく長いのが特徴だ。その為見ている内に、画面越しにミュージカルを見ているというよりも、むしろ"ライブ会場で生で体感している"と錯覚するほどの臨場感があった。
テレビモニターでこれだけの熱量を感じるのだから、スクリーンで見た人たちは更に圧倒されたに違いない。
ストーリーのオチは正直意外性はなかった。手塚治虫の「どろろ」のような印象だ。
だが、犬王と友魚の時代を超越した友情の物語には魂を振るわされるだけの力を感じた。
人を選ぶ作品なのは間違いないし、賛否分かれるのも当然だ。だが、この題材をこの手法に全振りした上で周りを顧みず最後までやり遂げた事にこそ真に価値があると思う。
まずは食わず嫌いせず見てほしい。
良いも悪いも分からないまま切るにはあまりに惜しい作品だ。評価はそれから決めれば良い。
こういう感じすき
松本大洋さん好きなので絵は間違いなく素敵でした。
気味悪さと伝統芸能のかっこよさとロックの熱狂ぶり、友情と憎しみ。切ない気持ちにもなったし、いろんな感情が味わえる作品でした。
女王蜂アブちゃん歌上手くて鳥肌たちました。
印象には残るけど‥
内容全く知らずに鑑賞。
三種の神器を巡る物語になるのかと思いきや、まさかの展開。
あとで調べたら犬王って史実に残る人物だったのね。
とにかく音楽とパフォーマンスが圧巻。
史実と絡めてさもありなんな物語にまとめた脚本も見事だなぁと思ったら野木亜希子だった。
とは言え、
印象には残るけど面白いかどうかはまた別の話。
知らんけど。
能楽が猿楽と呼ばれていた頃の話。猿楽の一座の息子として生まれた犬王...
能楽が猿楽と呼ばれていた頃の話。猿楽の一座の息子として生まれた犬王は、顔が普通ではなかったので周囲に疎まれ、瓢箪の面で隠していた。ある日犬王は、平家の呪いで盲目になった琵琶法師の少年・友魚と出会う。
友魚は琵琶の弦を弾き、犬王は足を踏み鳴らす。一瞬にして拡がる二人だけの呼吸、二人だけの世界。2人は共感しあう。
前半2人が出会うシーンはとても良かった。
しかし後半は歌が多く退屈であった。アブちゃんの歌があまり好きで無いのもあるが、ストーリーが殆ど無く野木亜紀子脚本なのでもう少し期待していたのだがもう少しストーリーに色んな展開が欲しかった。
友一は亡霊となった父により復讐を義務付けられ友魚と名乗るように言われる。権力者側が友魚と名乗る事を禁止しても最後までその名にこだわり命を落とすのだがそこまでの動機が友一になく何だかとても浅い。犬王はあっさり権力者側につくし…。それが友魚を救うためのように申し訳程度に出てくるがここはやっぱり物語上全うして貰った方が観てる側としてはスッキリする。正直なところ権力者側は藤若(後の観阿弥)だけで良かったのでは?と思う。
能楽とロックのミュージカル映画
声優人みたらアブちゃんに森山未來と錚々たるメンバー
ストーリー性とかで話題になったのかと思ったら、後半はひたすらミュージカルのオンパレード。
ただ歌うシーンが長かったけど、演出が面白く気になって見ていたくなる。
実在する犬王の物語を知らなかったから、知れてよかった!が、アマプラでみたら字幕見れず…所々分かりにくいところが^^;
字幕でみたらもっと分かりやすかったのかな。
一度見ただけではわかりにくいかも…(特に高校で日本史を学習していない方は)
今年212本目(合計863本目/今月(2023年6月度)37本目)。
いわゆる「爆音放送」のお知らせがあり、前々から見たかったものの見る機会もなく見た形跡もここに残っていない(チェックインがされていない)ので、多分見ていないのでしょう。
結構多くのレビューがあるので参考になりますね。
どうやら、平安時代の平家物語を新解釈してアニメに落とし込んだ、という作品であることを一つの売りにしているようです。この点、日本史は義務教育で最低限は学習しますが、いくつかは本当にわかりにくい語があって(平家物語がベースとのことですが、アニメ版用の架空の語もあるのかな?)、そこがわかりにくかったです。
ただ、今日は映画を楽しみにきたというより、いつも行かない映画館にどうやっていくのかという、「行き方」を主なメインにして見に行ったところです。
作品自体はどうもVOD等で課金すれば48時間レンタルで見られる作品になっているようなので、また追ってみて必要があれば書き直してみたいと思います。
作品としては、確かにわかりにくいかなと思った点はあったものの、リアル日本史の知識の有無にかなり寄ると思われるところ、ちょっと私には判断ができないので(私は高校は世界史だけでした)便宜上の減点なしの扱いにしています。
異形を捨て、手に入れたもの失ったもの
平安時代を舞台に現代の音楽とダンスを落とし込んだミュージカル冒険譚、大変楽しく何度も観た。
犬王は呪われた異形の子だが、見た目がどうであれ常に歌い踊る。彼にとっては外見など些末なことなのだろう。盲目の友魚と友達になり舞台に立ち熱狂を生む。見えない友魚にとっても外見はどうでもいいことだ。
舞台に立つごとに犬王は呪いから脱却していくが、彼にとってはどっちでも良かったんじゃないのかと思う。友魚との友情は永遠に続くのだから。
とにかくキャラデザが良かった。友魚がすぐ脱ぐ感じもロックで良かった笑。音楽もダンスも、もっと和の要素が強くても良かったんじゃないのかと思うが、楽しかったのでOK。
少し厳し目に評価
平家物語を新解釈し、それを琵琶法師と犬王が歌と舞で平家物語を伝えるというストーリーであるが、新解釈をしているのは琵琶法師と能の部分で平家物語は飾りの様に見えてしまった。見終わってみると現代のエンターテイナーが琵琶法師や能楽師だったらどうなるかという内容に思えてしまった。能楽や琵琶をロックと融合させ、新しい表現を試みようとする形はよかったと思う
アヴちゃんカッコいいー
犬王の声優がアヴちゃんと知らず見始めて犬王の声がイヤだなーと思ってたんだけど歌った瞬間、わ!これのためだったのねと合点。最高でした。肝心の踊りの方はアニメだからどうとでも描けちゃうからちょっと冷静になっちゃいますね。和とロックの融合みたいなのは苦手で友魚のバンドシーンはちょっと白けたけど、絵もかっこいいしアヴちゃんで相殺でした。
うん、『どろろ』
能楽と逸話をベースにした物語は面白い
ミュージカル仕立てにしたのも良いが
『どろろ』の百鬼丸が元ネタとしか思えないのが残念
無料公開分で多少無茶があるが舞台装置の描写に面白みを感じたのが視聴理由
最後の舞台までは良かったが
想像の描写がミックスされていて、現実はどんなふうな装置だったか、の表現が欠けていたのでちょっと納得がいかなかった
呪術が存在しているので呪術的ななにかだったのだろうか
クオリティは高いが
サクセスストーリーとしての描写も
復讐劇としての描写も不足
何をテーマにしているのかよくわからない作品になってしまっている
終幕も何だこりゃ
・犬王が異形から正常にもどることで得たもの
・友魚の復讐についての言及
・残したもの
個人的にこの辺の描写がもう少しあれば、もっと面白かった
もったいない作品
世界観
独特のものに好き嫌いが分かれそう。森山未來の声って素晴らしいけど‥なんかキムタクに似てない?!気づいたらそうとしか聞こえなくなって‥笑
かつての猟奇的な時代を2度と繰り返してはいけないという主張、理不尽な理由で淘汰されてしまった素晴らしい芸術がある、それは現在にも通じているというメッセージがあるのか、、な。
平家物語って何なのか?
平家物語とは何なのかを、自分の頭で解釈したくなった。
ラストに現代の風景が見えてた。その必然性を納得したい。
トモナ服着て!やらしい目で見ちゃうから!!っておもってむした。性的消費しちゃってごめんねー。
コレは小説家の力映画監督の力?
浅狭な自分の映画感をぶち抜く感性でまとめられたお話。意識に対する無意識の様な北極の流氷の水の中の部分の様な、自分にとってはなんだかわからない部分が多すぎる映画でした。※咀嚼できるようになるまで棚上げ…。
すごいアニメを見てしまった
個人評価:4.6
高畑勲がもし本作を見たらけなすだろうか。いーや、文句をいいながら褒めるに違いないと感じる。
なぜ平家物語が現代まで歌い継がれるのか。琵琶法師が歌に込めたカルマと鎮魂など、見事に脚本に織り交ぜ描いている。
また湯浅政明ならではのアニメーション。あの盲目から見た世界のカタチや、歪なミュージカルの演出。最高の表現と脚本が見事に絡み合った良作である。
これはすごいアニメだ。
見方が分からん
見方が分からなかった。
背景美術、松本大洋によるキャラ造形は
日本だけじゃなく世界も巻き込む素晴らしいものに
なりそうな予感を感じさせてくれたけど、
物語が足を引っ張ってるように感じてしまった。
猿楽も猿楽の中の新しい表現なら良かったのに、
ロックであり、ブレイクダンスやバレエなどの踊りで、
南北朝時代にやってれば、それは新しいものだけど、
映画を観る者からしたら今のものなので、
新しさを感じなかった。
ただアヴさんの声優としての演技、音楽の表現力は
素晴らしかった。
アヴちゃんと森山未來の歌唱力
視力を失い琵琶法師となった友魚と猿楽の一座に生まれた異形の子・犬王。2人の道は音楽と共に徐々に交わっていき…。
湯浅政明監督作品。自分はミュージカル映画自体にあまりハマらないことが多いが、アヴちゃんと森山未來の歌唱力が凄すぎて歌のシーンが待ち遠しくなるほどでした。
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