犬王のレビュー・感想・評価
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駄作。ほとんどミュージックビデオ。
無駄に長い音楽シーンでとても長く感じた。
あの音楽が好きでなければ地獄のような時間となる。
ストーリーだけで言えば、30分程度で終わる内容を間延びさせた印象を受けた。
松本大洋だから期待してたんだけど、がっかり。
ラストも何かそのまんまというかすっきりせんし。
あそこまで犬王の音楽に拘るのもストーリー的に腑に落ちなかった。
家で暇つぶしに見る程度であればよいが映画館で見る必要はなかった。
だいたい予想通り
特報が『監督◯◯、脚本◯◯、キャラクター原案◯◯、音楽〇〇』って、『この作品のためにかき集めました』っていうスタッフの紹介だったんだよね。「内容に自信があったら、内容の紹介をするのでは?」と思ったので、内容は期待してなかったの。
だいたい予想通りだったかな。
伝統芸能と絡めながら『ほら、こんな画ができた』『こんな音楽も』ってやってるんだけど「それがどうした」っていうクオリティなんだよね。
なにがしたいのか分からない作品なの。
原作のストーリーについては、そんなに語ってないから、そこはウリじゃないと思うんだよね。
『音楽と映像で魅せてやるぜ!』ってことだったと思うんだけど、肝心のそこがショボい。主演は野村萬斎の方が良かったんじゃないかな。琵琶の調べにのせて、劇場を黙らせるようなパフォーマンスって、それなりにその道の人じゃないと難しいのでは。
最後のパフォーマンスもほぼ新体操だったね。あれ『モーションキャプチャーしてんだよ、すごいでしょ』ってシーンかな。
観てて思ったのは、《アニメ》っていうジャンルが《猿楽》に完敗してる。それなりの高さにある他のジャンルをアニメはまだ取り込めないんじゃないかな。それはなんでかって言うと、多分、造り手の勉強不足だと思う。アニメ以外の他のジャンルも吸収して、すごいものを創って欲しいな。
舞台は新鮮だが
室町時代×ファンタジー、は珍しい。
ミュージシャンの路上ライブで売れていく、は室町だから新鮮だが、ネタとしてはありきたりでやはりすぐ飽きる。友一ライブはくどい。
犬王のライブごとに舞台を作るのはすごいが、なくてもファンタジーなイリュージョンで何とかできたのでは…。犬王ライブは楽しめた。
友有の死までがダラダラとしていて意外性が弱まってると感じる。
ラストの現代も余分なのでは?
地縛霊?となり解放されるまでなんで600年かかる?
コール&レスポンス
これは‼️❓やばい世界観‼️❓クライシスなテイストが来る‼️❓
こういうの好き、アニメの『平家物語』と一味違う。
湯浅政明だ。
ミュージカルというより確かにロックだったが、
歌も映像も最高レベル。
歌詞も何も聞き取れないロックが苦手なので不安だったけど、この映画のなら全然楽しめた。
アニメの『平家物語』も好きだし、この映画の一変とした表現の仕方も好き。
歴史ものでありながら、エンターテイメント性全開だった。しかも珍しく褒め言葉の「エンターテイメント性」(個人観点からの)。
「この映画は一体何を言おうとしてる?」と映画を観たあとたまにこの言葉でマイナスの評価をつけるが、この映画は歴史コンテストがあるせいか、その表現の豊かなせいか、自然と傍観者として、物語にもかかわらず、こんなことあるだろうと歴史に溶け込んだり、楽しめたりする。
そして一つ考えさせられたとしたら、
人間は歴史を振り返るだけでなく、歴史となる人が、いつになっても、未来と呼ばれるものに向き合っているということ。今私たちの立って、存在している場所にも。
映画最初と最後のシーンは、時間を跨く奇妙な体験を与えてくれた。
ただ、唯一「目の前」しか、目の前におかないものは、統治者だ。この映画の場合は幕府。過ぎ去った時代の王朝、政権、そしてそのシンボルであった天皇を、それに関する言説、作り話と共に葬るつもりしかない。それはいかにも、悲しいことだった。
幸いなことに、今の人間がその音を拾っているのだ。
犬王の音がこの世にも響き渡っているのだ。
歴史を描き、未来を案ずる綺麗な歌だ。
試みは非常に面白いです!!
魂の叫び、無念を抱えし者共にとくと聴かせよ!!
Twitterの評判で観ることにした作品。小説原作なんだけど、映画のために生まれた物語と思えてしまうほどの完成度。
実在したことは歴史上確かだが、具体の記録が残っていない犬王をモチーフにここまで独自性があって芯のある物語に昇華させる力がすごい。
犬王は呪いが原因で人としての形を成さずに生まれたけど、
それがある行いで解けることがわかる。ここらへんは「どろろ」っぽい。
当然、時代設定上、平家の亡霊が関わってるんだけど、
平家の亡霊を恨みにのまれ、復習だけを望むおぞましい存在ではなく、
ただ此処に存在してことを、彼らにも物語があったことを
知ってほしい存在として捉えていたのが良かったな。
犬王と共に名をはせる琵琶法師が「トモナ」「トモイチ」「トモアリ」と
名を変えていくんだけど、ここにもちゃんと伏線があったの。ここも好き。
名に基づく信仰の精神が反映されている日本らしさが垣間見えた。
ラストも納得!
物語は史実と空想を織り交ぜ、舞台は過去から現在迄の最高を詰め込んでいる
アニメで出来ることをやり切ろうと引っ張って行ってくれる筋力が好き。作画の熱さと落ち着きのバランスが秀逸。 全てがお手本で、映像表現には斬新な芸術性を感じた。声の演技もリアルで引き込まれる。
猿楽に対する描写への敬意も感じられた。芸を極めることの難しさ。桜の中で舞う犬王最後の舞も儚く哀しくて美しい。今までの派手で自由で長い時間をかけて描写した舞台との対比が際立つ。
主人公達が不遇やハンデをものともせずに努力と準備で乗り越え、大衆を惹きつけていくさまはいつ観ても爽快。
犬王の歌は鳥肌が立つ程見事。友有の歌も素晴らしく、なにより気持ちが伝わってきた。
観賞中、ストーリー終盤の展開は納得できず置いて行かれた。犬王が顔を取り戻してハッピーエンドで終わって欲しかった。
しかし「友有は不屈反骨のロッカーになったこと」「犬王は友の為に幕府の要求に従ったこと」「最後の舞台で流れる竜中将のラストフレーズと二人の出会いのシーンやエンディングで流れる曲にて繰り返されるフレーズが同じ気がすること」にあとから気付いたので納得した。大変美しい終幕だったと思う。
二人の出会いのシーンやエンディングにて流れる曲で繰り返されるフレーズの竜中将での歌詞は「我らの心共に此処に在り」。折角人気の絶頂に辿り着いたのに、幕府に潰されてしまう。そうして引き離された二人が、600年後に再会する。友有は死んでいない。記録になんか残っていなくても、友有座は不滅だ。
出会った頃のわくわくする気持ちが何よりも大切で、そんな相手と心を通わせる幸せ。熱い勢い。大切なことを教えて頂いた。
やばい権力者はいつの時代も大衆芸能を封じる
異形として産まれた能楽師の息子、犬王と
漁師の息子ながら、平家の因縁により
盲目となってしまった友魚(トモナ)とが出会ったことにより
型破りな舞と音曲が生まれ、大衆の心を掴むも
時の権力者の弾圧により2人の絆は絶たれてしまう〜
琵琶などの和楽器と現代の楽器を融合した斬新な音楽と
流石、湯浅監督と唸ってしまう躍動感あふれる動きに
圧倒されるミュージカル時代劇アニメ作品でした。
音楽を楽しむ映画はやはり映画館の音響で観たい!
そして、河原の民衆と同じ気持ちになれるように
映画館でたくさんの人達と一緒に観たい作品です。
コロナがもっと終息したら、一緒に歌って良し上映を
是非企画して欲しいですね。
で、大衆にあまりにも支持された過ぎた犬王は
やがて権力者からその舞と唄を封じられてしまう。
民衆に不誠実な権力者ほど、表現の自由を弾圧しようとする。
表現の自由の無い国がどうなっているのか?
それがもし現代の日本なら?そう思いながら観て欲しい作品です。
で、月に8回ほど映画館で映画を観る中途半端な映画好きとしては
時代劇のおもしろいところは、実際のことは誰もわからないのだから
想像力次第で何でもあり!のところ。
とは言えあまりにも絵空事ではアニメだから何でもあり〜〜
で片付けされてしまうので、昔から使われる舞台装置を再現し
あったかもしれない世界を作り上げているところは
流石に湯浅監督でしたね。
ただちょっと気になったのは、
異形として産まれた犬王が、新しい舞を完成させる度に
「どろろ」の様に人の体を取り戻すのですが
異形だからこそ出来た舞は2度と出来なくなってしまう。
それはそれで、異形を否定している様で少し残念な気がしました。
大事な友の命を守るため自分の信念を封印する犬王。
最後に何か権力者に一矢報いる描写があればカタルシスがもっとあったかも〜
大人たちの本気、見るなら前知識アリのほうが楽しめる
勉強不足、前知識もあまり入れず。故に映画に「打ち負かされた」感覚。もっと深く知っていれば、それが伝承を主題としたエンタテインメントだと気づけたのだろう。
とにかく強烈。湯浅政明監督に野木亜紀子氏の脚本、大友良英氏の音楽といったその道の強者が集っている時点で既に強い。更に、表現を学びに海外へとんだ経験のある森山未來さんと「女王蜂」として独特な世界観を確立させているアヴちゃんの共演。見事なまでに、才能が集っている。だからこそ、骨太で妥協なき世界を描けたのだと思う。
だが、一度でも蚊帳の外になってしまうと、引き込まれにくいのが難点。プラットフォームを問わない描写力、圧巻のミュージカル、そして、語り継がれなかった音楽の数々。狂騒するミュージカルであって、全てを咀嚼しきるのは難しい。まして、展開も大胆で早い。序盤は結構眠くて厳しかった。
しかし、中盤の見せ場はやはり強く掴まれる。理解した頃には遅かったのだと悟りつつ、当時の市民の高揚に煽られるかのように、私も心がうずき出す。なるほど、こういうことか…。原作では魅せることのできなかった世界を彼らは体現し、現代の技術で想いを馳せる。なんたる遊び心。
足利義満の声は柄本佑さん。エンドロールまで気づかなかった。音楽もほとんどをアヴちゃんが作詞、古典的な世界に二者をまとった歌声が響く。個々のパフォーマンスが凄いからこそ、浴びるコチラ側の準備がいかに必要か思い知られたのだ。
しかしながら、合わなかったのも事実。ミュージカルとしての慣れない感じは否めなかった。だが、一度観れば分かったことも多いので、きっと次は楽しめるはず。そう思わせてしまうのは作品においてマイナスに感じたので、このスコアとなった。
ストーリーと人物描写が薄すぎる。
期待してたんだよなー。本作。予告編が良くて。
海外のアニメーション作品が好きなのですが、いわゆる日本の「アニメ」とは雰囲気が異なる「アート作品」の印象が強いんですよね。だから勝手に自分の中で「アニメではなくアニメーション」と線引きをしています。本作は冒頭シーンから引き込まれて、アニメじゃなくて「これぞ和のアニメーション!」って盛り上がってたのに、犬王の演舞シーンあたりから失速開始でした。
おい、和はどこいった?そんな単調な描写??そんな動きを見るならオマージュ元の本家のライブ映像観ますよ。なんたる稚拙な。過去のアーティストのLIVE映像の動きをを切り貼りしてアニメーションにしただけじゃないかーー!でもって、カメラ位置はステージ前方の定点。え?NHKの歌舞伎放送ですか?そんなノリが何曲も・・・でもって歌詞がよくわからんし、メロディーにギター使わないでほしい。今の曲じゃん!雰囲気ないじゃん!。歌詞が昔言葉なだけでさ。単調なカメラワークで何曲も見せられると、マジで飽きてきます。
なんとなーーーくわかりますよ。古の時代のノリに現代を投影して、異形の煌めきを描こうとするのは・・・。でもそれじゃぁさ、現代のエンターテイメントやアーティストが過去にタイムスリップするのと何が違うんだろ?てか、そーいうことじゃん。
百歩譲って、観客に受け入れられた音と演舞が現代っぽいってのは良しとしよう。でもねそれが生まれたのは「なぜ?」そこに至るまでのカタルシスが少なくないかい?そいつらだから出来ました!みたいな感じがストーリーを薄っぺらにしていると思います。だからラストに至る二人の動機が全然伝わらないし、ラストシーンになんら感動が生まれないのです。曲が多いからミュージカルってわけではないと思いますよ。しっかりストーリー作ってほしい。
あとさ、やっぱりさ、ちゃんと本職の声優さん起用しましょ。感情が伝わってこないです。下手すぎて。叫びシーンなんて聞いちゃいられない、がっかり。でも、アヴちゃんはよかったな、ハマってた。
なかなか奇抜
私はノれなかった
ストーリーは置いといて、取り敢えず、歌とダンスがエモければ良いかと思って鑑賞してみたが、肝心の歌とダンスにノれなかった。
歌はクイーンのWE WILL ROCK YOUのパロディだったし、ダンスは器械体操をやってみたり、マイケルジャクソンのマネをやってみたりだったし、私には滑稽にしか写らなかった。
怨霊
鮮やかな立ち上がり、多彩な画とテンポの早い展開。気持ちは高まり、この2人からどのようなアートが生み出されるのかとゾクゾクする。
しかし失速。その音は明らかに現代から持ち込まれたもの。新しさがなければならないが、現在に生きる者には感じられない。なぜその時代の音だけで構成しないのか違和感。演奏映像と音がシンクロしない。ライブ感がない。魂が呼び起こされるには及ばないグルーブのなさ。映像の群衆と同じようになれれば成功。しかし全くその気にはなれない。歌詞が聞き取れずにメッセージも伝わらない。映画館に浮き上がる室町の群衆。長くて退屈。それが何度と繰り返される。
同じアニメ映画の「音楽」はベースとドラムで心が揺さぶられ、たて笛一本で持っていかれた。読経と木魚だけで酔えるもの。その力がここに感じ得なかった。
なぜ片方はこだわり、片方は折れたのか。光を取り戻せぬ者と醜さから解放された者の違いか。考えは及ばぬが、あまりふたりに心を寄せるに至らなかったのも正直なところ。
辻褄が合っているように感じなかった…。
犬王が徐々に人間の体や顔になっていく過程で、何故そうなっていくのかが、よく分からなかったため、どうしてもご都合主義の映画に見えてしまった。
初めは足がはえたとき、いきなり足が生えたようにしか見えず、次は伸びきっていた手が普通の手になっるのも、きっかけがイマイチ分からなかった。
しかし、化け物と言われた顔が美男子の顔になったときは、悪魔に魂を売った父親が死んだからかなというのだけは、なんとなく理解した。
後半、犬王だけが将軍に召し抱えられて、友有だけが殺されてからの犬王の葛藤ももっと見たかった。
そうすれば、最後の死後の世界での二人の再会も、もっと印象深いものになったのではと感じた。
終始、物語に入り込むことが出来ず、途中寝そうだった…💧
犬王レビュー
犬王はドロロと同じプロットかな。現代音楽を能にしたら民衆にウケた。文化的な古い日本文化はアメリカの洋楽に食われたという比喩でもあるし、それが新しいとするごちゃ混ぜ日本文化の現状の賛美でもある。暗転させるイメージ作りなのか、或いは本能的に演舞は劣っていて、ミュージカルが優っているのを表現したかったのか考えさせられる。終わり方の序破急や、影絵でクジラを表現するなどの、もしかしたら昔のやり方でも現代で同じ演出も出来るという描写などは素晴らしい。全体的に湯浅監督っぽくなかったのは残念。あと犬王が身体障害が有るのが特異として最初は描かれてるけど、後々身体障害は悪として描かれてるのも何だか。
全289件中、141~160件目を表示













