犬王のレビュー・感想・評価
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いまいち…
女王蜂が好きだったし、予告観て期待してました。
内容は良かったし、映像の表現がすごく美しくて映像作品としてはとても良かったです。
アヴちゃんの歌や声がすごい犬王にあっていて、彼女の才能を感じました。
ただ、歌パートを多くとりすぎている割に、犬王と友魚の繋がりが薄い…。
もっと2人の友愛とか、唯一無二の繋がりの深さが描かれていた方が感動できたのでは?
歌パートはやったもん勝ち的?私は少しダサく感じました。
蜷川幸雄の舞台みたく、ロック取り入れて派手さを出してるのかな?と思ったけど、同じフレーズ繰り返しで単調…ちょっと飽きちゃいました。
あの時代だからあの程度が限界ってことなのかな?でももうファンタジー色濃いめなのだから、攻めた曲使って欲しかったです。
そして再度言うけどダサい。笑
映画館のスクーンで観るには迫力があったけど、DVDで観たら歌のシーンはヤバそう。
後、個人的に犬王の素顔は美青年であって欲しかった…
アヴちゃん使っておいてデーモン閣下かよ!!絶対に中性的な美青年だろうが!!
見届けようぞ!
今日、この後、皆様は、どんな舞台に上がります?。
ヒトの可能性は数多にあります。でも私達は、歳とともに、その可能性を自ら閉ざしていきます。
何故か?
その方が、ラクだから。
常識に身を任せた方が、効率がいいから。
その一方で、何か新しいものを探そうとする。
そんな裏腹なヒトの性が、結晶となり、この映画になったようです。チラシ一枚握りしめ、予備知識は限りなくゼロで観ました。原作買おうとしたら、本屋にありませんでした。ただ、本作を、令和のドロロとして片付けてしまうのは、惜しい気がします。
自分自身に、どんな可能性があると思います?。子供の頃の夢、その先にある可能性に身を委ねたら、どうなったと思います?。もちろん、誰もが叶えられるわけではない。夢の為なら、誰かを傷つけていいわけではない。むしろ破滅を招く可能性だってある。でもスクリーンの前なら、夢に身を任せても、いいのかな。
その先に待っているのが、残念な未来だとしても…。
そんな時は、新しい夢、拾っても、いいよね?。
舞台には、何がありました?。
今、そこにある可能性に目を背けました?。
あるいは…。
今の私の夢
活動休止状態のシルク・ドゥ・ソレイユのメンバー集めて、実写版「犬王」!。森山未來も、当然、踊ってもらいます!。
見届けようぞ!!。
「あかんべえ一休」
「犬王」の後日譚となるマンガです。猿楽と能楽の端境期であり、その後の動乱期を描く傑作。少し予備知識がないと苦戦しますが、日本史好きのお友達に教えてもらいながら読んでみてね。ヒトの可能性が、一方向にだけ進むわけではないことが、見えてきます。
様々なオマージュが織りなす新しいライブ体験
ステージ・パフォーマンスを表現するのに、アニメーションという手法は果たして適切だったのか?
出だしは上々。平家の滅亡に端を発する怪しげな物語に引き込まれ、盲目の登場人物の脳内イメージや、異形の登場人物の動きや踊りに目を奪われる。まさに、アニメーションならではの映像表現が楽しめた。
ところが、本作の一番の見どころであるはずのステージ・パフォーマンスのシーンになると、そうしたワクワクした気持ちが感じられなくなってしまうのは、どうしたことだろう。決して音楽に迫力がないわけでも、アニメーションの美しさや躍動感が失われたわけでもない。むしろ、アニメーションの出来がよいだけに、それを、生身の人間のライブ映像で観たくなったのである。
室町時代のロックやストリートダンスなど、実写でやるとかえってウソ臭くなるかもしれないが、それでも、ステージ・パフォーマンスは、やはりライブで観たいし、どんなに優れたアニメでも、ナマの演奏やダンスの迫力には及ばないと思えるのである。
これを、なぜアニメーションで作ったのか?そんな、根元的な問いが思い浮かんだ映画だった。
前半と後半でスタッフ総入れ替えしました?
というくらい、前半の映像、作画は素晴らしく、後半のライブシーンからの音楽のダサさ(古さ)と映像の凡庸さが残念でした。。特に琵琶をほとんど無視したエレキギターと歌のダサさは特筆すべきで、その長さと相まって耐え難い苦痛でした。今どきQueenのオマージュをやるそのセンスもどうかと。。江戸時代?の人にとってはそれが新しく斬新な音楽でも、アニメーションにする以上、観てる人が心震えるような音楽で無ければこちらは古くて醒めてしまいます。これが音楽監修がもしKing Gnuなら全く別の映画になってた気がします。
犬王の異形についても、登場からその迫力は凄まじく、いったいこれがどのような展開になるのか楽しみだったのに、どんどん普通になって行くという、想像と真逆の展開に悲しみを覚えました。そしてついには犬王の仮面取ったらまさかのデビットボウイ??には呆れて爆笑してしまいました。。
しかし松本大洋のキャラクターデザインとSARUの作画は本当に美しく素晴らしく、前半の30〜40分?は震えるくらいワクワクしたのに、後半にかけて全てをチャラに、いやマイナスにして終わりました。
なんだか惜しい、、残念な映画でした。
振り回された挙句のすがすがしさ
ほとんど前情報を入れずに行った。平家関係なようだし怨霊の登場するファンタジー的な物かなと予想してはいたけれど、間違ってはいないがもっと破天荒。
まさかのポップカルチャーが室町南北朝の京都に一大ムーブメントとして巻き起こるなどと予想できたはずがない。
中盤から口を開けた状態で流れ去るままに振り回されて、新体操やバレエまで出てきた?とぽかんとしているとまた激流がやってくる。
ああ、己の道を通した結果か。と思っていると最後にやってくるのは救いか希望か。
すごいものを観てしまった。
ベジャールのボレロ、デヴィッドボウイ、クラウスノミ 私の知る限りの...
考えるな、酔い痴れろ。
期待した分少し残念だった
アヴちゃんが初声優ということで、
PVを見て映画館に駆け込んだ。
アヴちゃんの表現力は圧巻そのもので、
犬王という異形のキャラクターを声を節々で変えることにより飽きさせない素晴らしい物だった。
そして、湯浅監督と松本大洋氏のタッグ、
まぁ大方予想通りの絵面ではあったが、
どうしてもクレヨンしんちゃん感が拭いきれず、
それが狂気じみたストーリーを緩和しているといえばそれまでかもしれないが、もう少し繊細な絵でも良かった気がした。
しかし、最後明らかにデーモン小暮閣下なのはどうしても気になったしこれは無いと思った。
そして、脚本は逃げ恥を書いた方だったかな?
内容が濃いだけに90分に無理やり押し込んだ感が凄くあった。全体を通して分かるようにはなっていたが、順番を少し変えてもよかったと思う箇所も少々。
音楽はなぜロック調にしてしまったのか。
題材が題材だけに残念だった。
〜総評〜
一言で言えば、
アヴちゃんが素晴らしすぎて
周りが霞んでしまう。
画角やキャラの動きはとても良いと思った。
が、友情・能楽をテーマにしていたのを感じさせないなんともテーマ感が薄い残念な作品であった。そして最後のデーモン小暮閣下。
聖飢魔IIは個人的に大好きだが、
ここは違うよ。
期待はずれ、 ごめんなさい🐵
「湯浅政明の真骨頂」
自分には合わなかった
( ◠‿◠ ) ボヘミアンラプソディin室町?
クイーンのボヘミアンラプソディin室町って感じですかね。
犬王がフレディ!?友魚がブライアンメイ!?欲を言えば他のメンバーも描いて欲しかったかなぁ。エレキを琵琶に変えて弾きまくる友魚、異形の姿の歌い手の犬王、壇ノ浦を演じたステージは最高です。そして支配者足利義満を前に最後のステージ、美しい!美しすぎる。
まさに魂を語り継ぎそして解放していく伝説のステージ。ありだなぁ、、、、この映画。
発想がいい!
昔、メタルが好きでいろんなバンドのアルバムを聞いたけど、どのバンドもファーストが衝撃的で1番いい!そしてだんだん廃れていくんだけど犬王たちもそうだったのかなぁ。友魚は最後まで自分たちのスタイルを曲げず、、、、、そして犬王は、、、。
比べちゃうのは『平家物語』。今年の3月くらいにやってたアニメ。こちらも主人公の琵琶という少女が平家の魂を語り継ぐ話。こちらも琵琶の音色が印象的。おすすめです。
才能あるもの集ば…
ミュージカルなのにこんなに聴くのが苦痛な映画ってあるだろうか。念仏のように何度となく繰り返される音楽に後半に差し掛かったあたりでうんざりする。
琵琶と合わせる曲を現代風に作ろうとした作者大友良英の苦労は理解できるが、あまりにも曲調が時代とかけ離れており、ストーリーに裏付けされた説得力が全くない。クイーンのwe will rock youのようなノリを安直に使ったり、正直何がしたいのか分からない。鑑賞者が室町時代の奇妙な聴衆と一緒に心も体も揺さぶられると思ったのだろか。私はただただ呆気に取られるだけだった。氏と同じように朝ドラを担当した鈴木慶一の座頭市の音楽の方がもっと自由でもっと説得力があった。
ストーリーについても、手塚治虫の「どろろ」などと酷似しており、いつかどこかで聞いたような話。特筆すべき点はない。
アヴちゃんの歌も森山未來の声も松本大洋のキャラデザも湯浅が発揮すべき「ピンポン」の情緒、「DEVILMAN crybaby」の躍動感も、期待したものは何もなかった。コンダクターが機能せず、個々が自由に作業したのが透けて見える。全てが上手く噛み合ってない。映画はシンフォニーでありソロで行うものではない。才能あるものが集えば、名作が生まれるというわけではないということを真に思い知った作品でした。
古典と現代の融合
僕は毎月歌舞伎を見に行く。
従って歌舞伎の物語の題材になることが多い平家物語、そして歌舞伎よりも古い伝統芸能「能楽」の誕生にまつわる話ということで期待を膨らませて行った。
冒頭、いきなり現代の街の描写から始まるので驚く。
その後琵琶法師(友魚)が琵琶をかき鳴らして犬王の話を始める。
これで一気に現代から古典の世界へ観客はタイムスリップする。
音楽も鼓や琵琶を使いながら現代楽器ともコラボして、テンションが上がり上々の掴み。
そして、友魚が盲目になる場面が描かれる。
歌舞伎で言えば発端にあたる部分。
平家が海の底へ持っていった草薙剣を引き上げ抜いたことによって父は死に友魚は盲目になる。
ここら辺は因縁話めいていて面白い。
そしてここで興奮したのが平家蟹の話が出てきたこと。
これだけでも古典好きとしては満足。
そしてそこから琵琶と出会い都へ行き犬王と出会う。
そしてクライマックス。
南北朝を統一した義満が平家物語を一つにまとめ、犬王の舞を否定して藤若の舞に統一する。
ここで義満が権力者としての怖さを見せた。
それまではどちらも大手を振って興行できてたものが、権力者の言葉によって正統と異端にわけられる。
義満次第では犬王の曲の方が現代に残っていたかもしれない。
権力と芸能の関係とはどうあるべきかという問いかけになっていて素晴らしい。
最後の方音楽のない中で優美に舞を舞う犬王の姿が悲しい。
そこから最後、冒頭の現代の街中の場面に戻って友有と犬王が再会する。
そこから2人が自由に踊る。
今ある能楽の曲は当時から現代まで作られてきた膨大な曲の中のごくごく一部だ。
現在でも能楽師の方は復曲と言って忘れられた曲を復活されたりする。
その忘れられた曲の中にも人々の魂はこもってる。
そんな事を感じた。
そしてもう一つ。
津田健次郎さん演じる犬王の父が素晴らしい。
ライバルに心を乱され、完璧を求めるが余り息子までをも犠牲にするまでの闇堕ちの過程を丁寧に描写していて人の妄執がよく伝わってきた。
この犬王の父のシーンはそれまでの伏線が回収されていって野木さんが脚本を書いてるという事を思い出されたし、鳥肌が立った。
さて、ここまで手放しで絶賛してきたがいまひとつな点も幾つか。
まず作画と音にズレがある箇所がいくつかある事。
そして、声優さんが津田健次郎さん以外は今ひとつな所。
途中のライブシーンがいくらなんでも長すぎる所。
途中から琵琶がエレキギターに変わってることにすら気づかなかった(琵琶でロック風の音楽を弾いてると思っていた)程興奮していた僕ですら途中寝そうになってしまった。
そしてアヴちゃんさんの歌がもう一つな所。
いや、ロックスターとしてはとても歌が上手いのかもしれない。
しかし、犬王が演っているのはあくまで猿楽である。
ロックみたいに斬新な猿楽であったとしてもお客さんに伝わることが大事であると思うので、途中の腕塚とか歌舞伎で昔の言葉に慣れてるはずの僕でも何を言ってるのか聞き取れなかった。
犬王の気持ちとしても周りについてる平家の霊の物語を伝えるというところが大事なんだからもっと伝わるように歌ってほしかった。
最後に、この映画を観ると世阿弥から始まる現代の能楽が悪者のように思う人もいるかもしれないが、「余分なものを削ぎ落とす」ことで美を作り上げた能楽も素晴らしいという事をお伝えしておきたい。
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